「ライン」と一言で言っても「トレンドライン」だったり「チャネルライン」だったりといくつか種類があります。
僕が使うのは多くの場合「チャネルライン」ですが、あらためて「チャネルライン」について記載してみるページです。
チャネルラインとは?トレンドラインとの違いは?
まずはじめにチャネルラインとは何かからの説明です。
トレンドラインはよく聞くと思いますが、トレンドラインとの違いは何かについて記載します。
分かりきったことでも改めて丁寧に記載する。それがこのサイトのモットーです。
いっつもすぐよそを参照させているけどね。
トレンドラインとは?
トレンドラインとは読んで字の如くトレンドに沿って引いたラインのことです。
トレンドとは日本語で「傾向」だったり「動向」、「流行」という意味ですが、川に例えるとどっちからどっちに流れてるかとか、そんな感じです。
雰囲気で掴んで下さい。
さっそく丁寧に説明しなくなってる人きてんね。
こういうのは見てもらった方が早いので、チャートで説明します。
下記のチャートにトレンドラインを引きます。
トレンドラインにはサポートとなるトレンドラインとレジスタンスとなるトレンドラインがあるんだけど、まあ細かいことは置いておいてとりあえずトレンドラインを引いてみます。
もう丁寧に説明する気ないじゃん…!
チャートに書き込んでしまったんだけど、「上昇トレンドライン」を引きました。トレンドラインには上昇と下降があるんだけど、この場合はパッと見ても分かるように右肩上がりなので上昇トレンドであることが分かると思います。
過去にトレードが上手い人に「トレンドは何か?」と聞いた時、「あなたの見ている、それがトレンドだよ」って返されてぶっ飛ばしたくなった思い出があるんだけど、今なら何となく分かる気がします。
言語化の放棄だね。
チャネルラインとは?トレンドラインとの違い
次に主題であるチャネルラインについて。
チャネルラインはトレンドラインと平行に引いたラインのこと。
上昇トレンドであれば高値と安値を包むような平行な2本の右肩上がりの線が、下降トレンドであれば右肩下がりの線がチャネルラインになります。
これも見てもらったほうが早いのでさっきのチャートに付け加えて図示します。
色々引き方はあるけれど、トレンドラインはなるべく点と点で引き、その上でチャネルラインは値動きを包むように引くことが大事かなと思います。
Tradingviewでのチャネルラインの設定や引き方については下記ページにも記載してあるので気になる方は見てみて下さい。
チャネルラインの役割
次にチャネルラインの役割について考えてみようと思います。
使い道も分からず意味なく引いていたのでは時間の無駄なので、何のためにそれをしているのかを考えながらやることが大事です。
えらそうな人きてるね。
細かく記載するとたくさんの役割があるのだけど、大きく分けるとこんな感じ。
- 相場の方向を決める
- 値幅を取る→相場がどこでズレ、そのズレがどこに出てくるか考えるN波動やE波動観測用
- エントリーするために引く
- レジスタンスやサポートを考え、転換点を考える
ひとえにチャネルラインと言っても引き方によって役割が違うので、自分の引いたラインが何を目的として引いているのかを考えることが大事です。
それをしないとラインを突き抜けられて損します。
チャネルラインの引き方について
さて、チャネルラインの引き方について、今回はこのドル円チャートで考えてみます。
画像の左上がスクショした日時ですがその部分は見ないで下さい。
昔の画像引っ張り出してきてんね。
静かにしろ。
パターン①:三尊ショルダーで角度を取る
これは過去の記事でも書いたよくあるパターン。
見る角度を変えれば相場にはいたるところにこの三尊(ヘッドアンドショルダー)のパターンがあり、それが見えてくるとチャートの見方も変わってくると思います。
まずはチャートの中から三尊の形を見つけることができるかどうかが問題。
ちなみにここで使っているのはTradingviewの0-0.5-1に設定したフィボナッチチャネルと25-75-200の期間のEMAです。
こんな感じ。チャネルラインを引くことでチャートパターンが見えやすくなったと思います。
パターン②:EMAで角度を取る
比較的短期の動きを見る際に使うチャネルラインです。
どのEMAでもいいけど、とりあえず今回は相場の流れを見たいので75EMAでやってみます。
トレードはチャネル上限と下限を待つ。あるいはチャネルを抜けてリテストしたところでプルバックエントリー。
ついでなので他のEMAでもチャネルを引いてみます。
25EMA
200EMA
どのEMAの角度で引いたチャネルも使えるけど、それぞれのEMAで役割が少し違います。
25EMAは短期急騰急落の限界値を見る。このチャートであれば25EMAチャネルの一番上のラインを一気に超えて上がれない(だろうな)みたいな感じ。
期間が長く緩やか200EMAの角度は相場の大きな流れを見る時に使います。
パターン③:0-2ラインで取る
エリオット使いはこっちの方が馴染みがあるかも。これはいつものやつなのでサラッと。
値幅とチャネルを合わせるとこんな感じ。
実際のチャートで引いてみる
別のチャートでチャネルラインを引いてみます。過去チャートですがリアルタイムで引いていたスクショを引っ張り出してきたものです。
これがSDGs…!
このチャートで考えてみますが、基本的には大きい流れで確認することが大事なので、切り取ったこの部分だけから考えるのではなくもっと引いたチャートも確認することが重要です。
4時間足、日足、週足など、より長い時間足で見ることを心掛けましょう。とりあえず今日一日のトレードで考えるならでやってみたものです。
とりあえずこんな感じ。
前述のやり方で言えば0-2ラインでのチャネル引き。この紫の形は上がる場合も下がる場合もよく見る形。
過去に「おにぎりチャネル」って言ってたプロの人がいたような気がして検索してみたけどヒットしなかったので気のせいかもしれません。
チャネルライン引いたのはいいけど、はみ出してるよね?
チャネルラインは基本的に「そのチャネル内に値動きが収まる」ことを想定して引くと思うけど、それが逸脱した場合、そのチャネルをズラして考えてみると腑に落ちることがあります。この場合は下図のような感じ。
黒い矢印がN。他の記事でもしょっちゅう書いているけど、相場の基本形はNかEで考える。逆張りするにしてもそういったポイントでやるのが大事。
逆にそういう視点なしに値ごろ感でロングやショートしてる人が損し続けてることが多いです。
ただ、こういった右肩下がりのチャネルでロングエントリーする時はピンポイントでのエントリーが難しいのである程度余裕を持った損切りやゾーントレードが大事かなって思います。
自分はコレは苦手な形。
チャネルラインとEMA
チャネルラインの役割と引き方が分かったところで、EMAとの関係性についても見てみたいと思います。
まず先に結論から、前述でチャネルが観測できた後はそのチャネルを抜けるタイミングで相場の流れを見ますが、チャネルを抜けたことは75EMAが一緒に抜けるかどうかで確認します。
今までも何度か書いていることではあるけど、75EMAの角度は相場の角度を示しています。
値動きと共に75EMAがチャネルやラインを抜けて追いついてくるか、ひかっけないとその方向には進めないです。
ちょっと何言ってるか分からない。
とりあえず一番最初のチャネルラインで見てみます。
黒のチャネルが最初にトレンドラインとチャネルラインとして引いたチャネルにセンターラインを入れたもの。青のチャネルがそれを上に重ねたものです。そこに75EMAを足してみました。
チャネルからローソクは普通にはみ出してるけど機能してるのこれ?
そう言うと思ってました!
では、少し見方を変えてローソク足を消してみます。
ここまでずっと75EMAはサポートになってたチャネル下限を抜けてなかったんだね。
そういうこと。だからこのチャネルはずっと有効なチャネルで下に抜けていなかったことになるね。
後出しくせーな…
大事なのはここからで、チャネルをEMAが一緒に抜けてきて、それを引っ掛けてどうなるかを見ていくわけです。
これは4時間足だから下の時間足でも確認しながらトレード戦略を考えていく、そんな感じです。
この後は下がるってことでいいの?
それが分かったらみんな金持ちなのでそんな不確かなことは断定できん!自分で考えろ!!
丁寧に記載するサイトのモットーとは…