
だいぶ前からSNSでは話題になっていて、使っている人や紹介している人もたくさんいるHyonix(ハイオニックス)について、今更ながらに紹介してみる記事です。
ちなみに、ハイオニックスで読み方が合っているかは知りません。

正直何周も出遅れた記事である感は否めないけどどうして今更なの?

それはですね、実際に自分で使ってみて問題なさそうだったからです。
過去にもVPSについてはいくつか紹介していますが、紹介していないVPSもいくつか使っています。
しかしながら、どうしてもサービスが微妙だったり、パフォーマンスが微妙だったりで紹介するにはいたらなかったわけです。
Hyonixについては使ってみて特に問題がなさそうだし、何よりコスパが非常によくて多くの人が使っているのがよく分かったので記事にしておこうと思った次第です。



VPS って何?30 秒でざっくり理解

ところでですけど、VPS って何ですか?

え!?それこそ今更!?

今までもVPSの記事はいくつか書いたもののVPSの記事は久しぶりなので改めて説明しておきます。
VPSとは“Virtual Private Server”の略で、24 時間つけっぱなしの遠隔 Windows パソコンを月額で借りるサービスです。
自宅 PC が落ちても EA が止まらず、サーバーをブローカーの近く (例: NY2) に置けば注文が速く届きます。災害や停電の対策になる他、スリッページ対策にもなります。

最近はミニPCで自宅で稼働している人も多いような雰囲気は感じるけどね。

それでも全然いいと思います。VPSを使うよりかは自宅の回線を使う方が電気代が高騰しているとはいえトータルコストとして安上がりのケースも当然あると思います。
そういう意味では、VPSは安定稼働と低レイテンシをお金で買うイメージかなと思っています。それぞれ好きにすればいいと思っていますが、自分はVPSを絶対使う派です。
今回紹介するHyonix(ハイオニックス)を一言で

今までお名前、Able.net、Beeks、FXVMと色々なVPSサービスを紹介してきたけど、今回紹介するHyonixを一言で表しておきます。
- コストパフォーマンス最強!:Windows ライセンス込みで月額 6.5 ドル (年払い 5.4 ドル) ~
- Equinix LD8 / NY2 / TY8 など金融系データセンターに 9 拠点
- 申込みから 約 60 秒でログイン完了、7 日間の全額返金保証つき

FX用VPSとしてはBeeksなんかが有名だけど、正直高いです。
大きい資金を扱っている場合であればいいのかもしれないですが、少額の場合はVPSのランニングコストが大きいと、EAが稼いだとしても経費の比率がでかいので本末転倒かなと思います。
一方、コストを重視しすぎると不安定だったり速度が遅かったり、肝心のEAの方のパフォーマンスに懸念があったりします。また、サポートが丁寧でないサービスの場合は非常にストレスになったりなどもあります。
某VPSサービスなどは知らない間に止まってしまっていたり、そもそもpingが今一つとの口コミもあったり、コストとパフォーマンスのバランスが難しいところです。

安定稼働目的のVPSが不安定だと何のために使ってるか分からないもんね。

FXVMなんかはFXに特化したVPSだし、公式がEquinixをアピールしているし、クーポンである程度安く使えて悪くはないと思うけどね。

自分もFXVMをメインで使っていたのだけど、今回Hyonixを使ってみてFXVMとほとんど遜色なく、さらにはコスト面でかなりエッジがあるなと思っての紹介です。
Hyonix(ハイオニックス)プラン早見表

あとでVPS会社間での比較をしますが、まずはHyonixのプランを紹介しておきます。
Hyonixには他の会社のVPSと同様、CPUやメモリによっていくつかプランがあり、用途によって選べるのですが、月々1,000円未満でVPSを使うことができます。

クーポンを使ったFXVMの半額以下だね!?

下記のHS-2が自分が使っているFXVMのBasicと同等のプランだけど、FXVMは20.3ドルなので年払いの場合は誇張なく半額以下になるんだよね。
プラン | CPU | メモリ | SSD (NVMe) | 月額 (単月) | 年払い換算 | 推奨用途 |
---|---|---|---|---|---|---|
HS-1 | 1 vCore | 2 GB | 25 GB | \$6.5 | \$5.4 | MT4×2〜3 / EA20〜30 |
HS-2 | 2 vCore | 4 GB | 50 GB | \$12 | \$10 | MT4×4〜6 |
HS-3 | 4 vCore | 8 GB | 100 GB | \$24 | \$20 | MT4×10+大量 BT |

最初は安かろう悪かろうなのかと思っていたけど、後に記載する理由から遜色もなさそうなので、メインに使えるVPSサービスかなと最近は思っています。
HS-3までを表にしたけど、プランは下記のようにロケーションやCPUやSSDの容量など、用途によって色々選ぶことができます。
多くのブローカーのサーバーがあるLDやNYが選択肢にあるので、よりよいサーバーロケーションを選択することが可能です。


EA トレーダーが実感する Hyonix(ハイオニックス)の5 大メリット

トレードに限った話ではないですが、安物買いの銭失いということは起こり得るもの。
コスパに優れるHyonixがそうではない5つのメリットについて下記にまとめます。
技術仕様 | 何がうれしい? |
---|---|
Equinix LD8 / NY2 / TY8 | ブローカー直結で Ping 数 ms。約定遅延・スリッページを大幅削減 |
AMD EPYC + 純 NVMe | 高負荷 EA でも CPU スパイクと I/O 詰まりが起きににくい |
帯域 40 Gbps | 指標ラッシュでもティック欠落ゼロ |
1 クリック Snapshot | OS 更新失敗や設定ミスを即ロールバック |
7 日返金保証 | 初心者でも本番口座でリスクなくお試し可 |

個人的にはEquinixというのが大事で、VPSを使う一番の理由がここにあります。
下記記事でも紹介したけれど、日本からアクセスするのと、ブローカーのサーバーがあるところのVPSからアクセスするのでは発注に関わる速度に大きな差があります。


実際にHyonixのNYサーバーにインストールしたThreetraderとTitanのping値を見てみます。
Hyonix NYのThreetraderのping値

Hyonix NYのTitan FXのping値


スリトレもタイタンもすごいね!

この数字を見ても、速度に問題ないことが分かります。特にTitanは1.0msを切っているので十分なVPSだと言えます。
pingをどこまで重視するのかは正直難しいですが、コストとのバランスを見ても悪くない選択肢だと思います。
pingがどれくらいパフォーマンスに影響を与えるのかは過去に検証していますが、この違いをどう評価するかは難しいので、どこまで突き詰めるかかと思います。

Hyonix(ハイオニックス)利用者のリアルな声

では、次に実際にHyonixを利用しているSNSやサイトの声をまとめてみました。適当に。

適当って言っちゃダメだろ!!
- Ping が 1 桁 ms でスキャルピング EA が安定
- 国内 VPS の半額以下で同等以上の速度
- 英語 UI でも Google 翻訳で十分操作できた
- HS-2 で MT4×7 / EA50 稼働でも CPU 使用率 40 % 程度
- 半年以上トラブルゼロのユーザー多数

Hyonixはコスパに優れるVPSだけど、SNSを検索してもあまり悪い評判がないなという小学生並みの感想を持っています。
あまりに何もないので、みなさんもちょっと調べて欲しい気持ちです。

匙を投げるんじゃない!
Hyonix(ハイオニックス)契約から稼働まで 3 ステップ

ここからはHyonixの契約から稼働までを簡単に説明します。難しい作業ではないですが、難点はすべて英語であることです。
英語アレルギーの方はどうしても【基本的に英語】が一番の障壁になると思いますが、感覚的に分かるように思いますし、今はGoogle翻訳などで日本語に簡単に直すことができるのでそこまで難しくないのでないかと思います。

公式HPの「Get Started」を押すと下記の画面が出ます。
名前、メールアドレス、電話番号に住所、パスワードを設定して規約を確認し登録すればOK。
海外ブローカーを使い慣れた人であればいつもの項目かなと思います。


アカウント作成が終わったらログインし、VPSの契約へと移ります。
「New Order」から進むことで、VPSの選択に移ることができます。



あとは支払いをすればOK!
支払いはクレジットカード、PayPal、暗号通貨が使えますが、途中でやめたいときに簡単にやめれるのでPayPalが個人的にはオススメ。
支払いが終わるとメールでリモートデスクトッププロトコル(RDP)に関する情報が届くのでそれを使えばVPSに接続ができます。
日本語化をする必要がありますが、それはまあこのサイトを見てくれている人ならできるでしょう!

手を抜きすぎだろ!
使いたいVPSロケーションが売り切れてしまっているときの対応

Hyonix では人気エリア(特にニューヨークやロサンゼルス)が “Temporarily Sold Out” と表示されることが珍しくありません。そのままの意味ですが、一時的に売り切れてしまい使えない状態のことです。
対処策は、
(1) 公式のプレオーダー (= キャンセル待ち) に登録する
(2) 在庫復活のタイミングを能動的に監視する
(3) 代替ロケーション/他社 VPS で暫定運用し、後日無料移行を依頼する
この三段構えです。
売り切れでなくても、既存のVPSを別のロケーションに変えることもできますので、一度決めたら最後ということはなく親切なサービスかと思います。
そもそも、なぜ売り切れが起こるのか

申し込みのタイミングにもよりますが、Hyonixでは申し込みたいサーバーロケーションが売り切れてしまっていることが珍しくありません。
理由としては下記です。
- ニューヨークなど一部都市は常に需要過多で、注文画面に “Temporarily Sold Out” が表示されやすい。
- Hyonix は在庫が無い都市でもプレオーダーを受け付け、順番にサーバーを展開する方針を取っている。
- ハード増設やネットワーク保守が完了した直後に、まとまった台数が補充されることがある。

多くのブローカーがサーバーをロンドンやニューヨークに置いているから、必然的にそこへの需要は大きくなりやすいよね。
売り切れてしまっていた場合の最短ルート:公式プレオーダーに登録

一番ストレートな解決方法がキャンセル待ちに登録することです。
希望のロケーションが空いて申し込むことが可能になったら連絡が来ますので確実で楽です。
2-1. Open Ticket から申し込む



サポートにどのように連絡するか、ですが、だいたい下記のようなことを送っておけばなんとかなります。

Subject: VPS not available in
Hello,
I would like to order a VPS in , but the region is currently sold out.
Please place a pre-order for me. Desired plan: HS-2 (4 GB) – 6-month billing.Thank you.
ローテクな方法;在庫復活のタイミングを能動的に監視する

わざわざ説明するまでもないことですが、定期的にHyonixにアクセスして申し込み可能かどうか確認するのが2つ目の方法です。
月末月初などのタイミングで変化があることが多いですが、正直手間がかかるわりに確実ではないのでオススメしない方法です。

運がよければ申し込めるかもしれないけど、確実な方法ではないしね。
代替ロケーションで暫定運用し、後日無料移行を依頼する

VPSが売り切れで使えないけど、すぐにEAを稼働させたいみたいなケースは結構あると思います。
その場合は、まずは別ロケーションで申し込んで、サポートに連絡するという方法があります。
例えばNYが申し込みたいけど、NYは売り切れ。しかしながら、LAが空いているケースにおいて、LAを申し込んでLAサーバーで運用しながらNYへの変更申請を出すといった感じです。

そういうことができるんだね。デメリットはないの?

デメリットとしては、サーバーロケーションが変わったタイミングでVPSを再度設定し直しになるので手間がかかる点。
また、場合によってはロケーション変更に手数料がかかる点です。
無料でやってもらえたというケースの報告もありましたが、自分がやったときは1.5ドルの手数料がかかりました。

Hyonix(ハイオニックス)についてのよくある質問

では、ここからはHyonixについてのよくある質問についてまとめておきます。
Hyonix とはどんなサービスですか?
AMD EPYC CPU と NVMe ストレージを使った Hyper-V 仮想化 Windows VPS を、月額 6.5 USD から提供する米国発の専業プロバイダーです。ライセンス済み Windows Server(2012/2016/2019/2022)がプリインストールされ、RDP で即利用できます。
料金プランと主要スペックは?
最小プラン HS-1 が 1 vCore / 2 GB RAM / 25 GB NVMe で $6.5/月。最大 HS-9 では 32 vCore / 64 GB RAM / 800 GB NVMe / 40 Gbps 帯域まで拡張できます。全プラン帯域はアンメーター、固定 IPv4 が 1 つ付きます。
Windows ライセンスは料金に含まれていますか?
すべてのプランに正式な Microsoft SPLA ライセンスが含まれており、追加費用は不要です。
データセンターのロケーションは?
2025 年 7 月時点で 13 拠点(東京・香港・シドニー・ロンドン・アムステルダム・フランクフルト・トロント・LA・ダラス・シカゴ・マイアミ・NY・バージニア)を公開しています。稼働状況は公式ステータスページでリアルタイム確認可能です。
希望ロケーションが売り切れの場合の対処法は?
在庫が多く枯渇しやすいため、
- 近隣リージョンで仮注文し、後日チケットで移行依頼する、
- アカウント登録後に「請求書発行」を依頼し在庫確保待ちする、
- 公式ステータスや Twitter で入荷通知を確認する――の 3 手段が推奨されています。
支払い方法と返金ポリシーは?
クレジット/デビットカード、PayPal、Hyonix クレジット、Cryptomus 経由の暗号資産(BTC 等)、Alipay に対応。7 日間の返金保証 はカード・PayPal・Hyonix クレジット決済に限り適用され、暗号資産・Alipay は対象外です。
どの仮想化技術を採用していますか?
Windows と親和性の高い Hyper-V を採用しており、KVM と比べ約 20–30 % 高速と案内されています。
CPU や帯域をフルに使っても問題ありませんか?
公開 FAQ にて「24 時間 100 % 使用しても構わない」と明記されていますが、ホストが限界を超える場合は一時的にスロットリングされることがあります。
サポート体制と稼働状況確認方法は?
24/7 チケット制(セルフマネージド)で英語サポート。システム稼働状況は https://status.hyonix.com で公開され、障害・メンテナンス情報を即時確認できます。
RDP 接続方法は?
Windows 10/11 の「リモートデスクトップ接続」アプリで IP と初期パスワードを入力するだけ。公式ナレッジベースに操作画像付きの詳細手順があります。
VPS はどれくらいで使い始められる?
決済完了後 約 60 秒 で自動デプロイされ、コントロールパネルに RDP 情報が表示されます。
契約後にプラン変更・自動更新はできますか?
コントロールパネルからアップグレード申請が可能。自動更新はカード決済・PayPal・残高チャージの 3 通りで設定できます
Hyonix は Equinix のデータセンターを利用していますか?
はい。少なくともアムステルダム拠点は Equinix AM5(IBX コード AM5)で運用しているとステータスページに明記されています。他リージョンは Equinix 相当のロケーションコード(FRA10, LON5 など)を用いるケースと、Carrier-1 など別 DC を用いるケースが混在します。
Hyonix は FX ・EA 用途に特化していますか?
強いフォーカスがあります。公式 KB に「Forex」カテゴリを設置し、MT4/MT5 の低遅延設定や自動起動、EA 最適化などの記事を継続的に公開。外部の VPS 比較サイトやレビューでも「Forex VPS」として推奨されています。ただし汎用 Windows VPS としても利用可能です。
他社 3 サービスとのコスパ比較

ここからはHyonixとその他のVPSのザックリとした比較をしてみたいと思います。
最小構成要件かつ記事執筆段階での比較ですので、参考程度にしてください。
Hyonix HS-1 | FXVM Lite | Beeks Bronze | お名前.com 2 GB | |
---|---|---|---|---|
月額 | \$6.5 ≒ ¥1,000 | \$17 ≒ ¥2,700 | \$40 ≒ ¥6,400 | ¥2,640 |
Windows込み | ||||
主ロケーション | LD8 / NY2 / TY8 | LD4 / NY | LD4 / NY4 | 東京 |
返金保証 | 7 日 | 週 \$0.99 | なし | なし |
日本語サポート |

当然ここに出ているもの以外で一長一短はあると思いますが、コスパという観点だと頭一つ抜けているように思います。
まとめ;コスト・速さ・簡単さの三拍子

VPS 料金は EA 収益を直撃する固定費なので、いいものはいいとしてもバランスはとても重要かなと思います。
Hyonix は月 1,000 円台でいい環境がゲットできるので、コスパと速度の両面で、選ぶならいい選択肢かなと思います。
なお、特に明記はしていませんがexnessやTitanなど、サービスとして無料VPSを提供しているブローカーは多いのでそちらの確認もしてみてください。
条件はあるものの、exnessの無料VPSはとても簡単に申し込めて高性能だったりします。

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