ここ最近Fintokei(フィントケイ)がSNSで流行ってきていることで「プロップファーム」や「プロップトレーダー」というワードを聞いたことがある方は増えた用に思います。
とは言え、まだまだ馴染みが薄く、過剰な警戒心を抱く方も少なくありません。
かくいう自分もその一人でした(過去形)
「あんなもんは体裁整えたポンジや!」みたいな雰囲気のこと言ってたもんね。
ただ、その後色々調べたり中の人やプロップトレーダーに話を聞き、現在では少し考えを改めるにいたったので、まずはそのことについて記事にします。
結論から言うと、実際にはプロップファームの安全性を評価する基準はFX業者と同様です。プロップだから特別リスクがあるということはないという理解にいたっています。
極論を言えば日本の銀行だって顧客のお金を預かって業を行っているという点ではポンジですしお寿司🍣。
めちゃくちゃ極論出してきてるね。
別記事でも紹介するSuperFunded(スーパーファンディッド)と合わせ、日本で展開している3つのプロップファームは安全性が高いと考えられトラブルに遭遇するリスクは低いと見てます(個人の感想)
ただ、プロップファームの定めるルールを理解せずに取引を始めてしまうと、不要な損失を招きかねません。
この記事では、プロップファームを利用するために必要な知識と、資金を無駄にしないためのポイントについて解説します。
プロップトレードってなに?
プロップトレードとは
プロップトレードとは、トレーダー自らの資金を使わずに、プロップファームから資金調達を受けてトレードする仕組みです。
プロップファームの資金を運用するには、プロップファームが定めるチャレンジをクリアし、プロップトレーダーとして認定される必要があります。
チャレンジをクリアするハードルはあるものの、多額の資金を運用しながら分配金を受けとることができるため、自己資金が少ない方にはうってつけの運用方法です。
要するに人の金でトレードできるってことね。
乱暴な言い回しだなオイ…
チャレンジとは
チャレンジとは、プロップファームが定める認定試験のようなものです。
エッ!試験ヤダ!学生の時で懲り懲り!
認定試験とは言っても、一般的なトレードと大きな違いはないのだよね。あらかじめ決められたルールに沿って取引を行い、既定の利益率を出すとプロップトレーダーとしての認定を得られます。
ルールには一日の最大ドローダウン、最大ドローダウン、目標利益率が定められていますが、それぞれが現実的な数値に設定されています。
資金管理さえしっかりと守っていれば手の届く範囲ですので、ハイレバ癖のあるトレーダーはハイレバ病の矯正としても有効かもしれません。
多分これ見たみんなが思ってると思うんだけど、お前が言うなってやつだよね?
静かにしろ。
FXとプロップどっちがお得?
最も利益分配率の高いプロップファーム、「SuperFunded(スーパーファンデッド)」を利用した場合と通常のFXトレード、どちらで取引するのがお得なのか比較してみました。
なぜ先行して流行った「Fintokei(フィントケイ)」で例えて紹介しないのでしょうか?
Fintokeiはもう紹介している人沢山いるし、しゃぶり尽くされたスルメで味がなくなってるから…
あとは、SFの中の人と少し話をできたりできなかったりするってのもある。
何より、競合が盛り上がった方が競争が生まれてトレーダーに条件がよくなると思うのよね。なので僕はとりあえずSFを贔屓します!!(大声)
贔屓しますって宣言するなし!
そんなわけで、まずは同一の資金でどのくらいの利益を目指せるのか、10,000円の軍資金を所持していると仮定して比較してみましょう。
レート150円の取引ペアを基準に、証拠金維持率500%で積める最大のポジションと、100%で詰める最大のポジション、それぞれ100pips獲得した場合の利益額を算出してみました。
項目 | FX | SuperFunded |
---|---|---|
費用 | 10,000円 | 66USD (6,000USDチャレンジアカウント) |
レバレッジ | 2,000倍 | 100倍 |
利益配分 | 全額 | ※90% |
証拠金維持率500% | 0.27Lot×100pips=27,000円 | 1.25Lot×100pips=125,000円 |
証拠金維持率100% | 1.33Lot×100pips=133,000円 | 6.25Lot×100pips=625,000円 |
証拠金10,000円でトレードする場合と、66ドルのチャレンジプランを購入してトレードした場合では、利益におよそ5倍もの差が生じることが分かります。この結果だけ見ても、少額トレーダーにとっては非常に夢のあるサービスかなと思います。
正確には4.6倍くらいなのでちょっと盛ってるね。
次に、FXとSuperFundedではどれくらい許容される損失が異なるかを比較します。
項目 | FX | Super Funded |
---|---|---|
費用 | 10,000円 | 66USD (6,000USDチャレンジアカウント) |
レバレッジ | 2,000倍 | 100倍 |
一日の最大損失率 | 10,000円 | 300USD(45,000円) |
最大損失額 | 10,000円 | 600USD(90,000円) |
利益配分 | 全額 | ※90% |
こうして見ると差は一目瞭然ですな。
FXは当然入金額までしか損失を出すことはできませんが、SuperFundedの場合は一日当たり最大45,000円の損失まで許容されるため、通常入金してトレードするよりも遥かにゆとりのあるトレードが可能です。
利益分配率のところにある「※」は何?
利益分配率は最大で90%なのだけど、3回出金までクリアする必要があるのです。Fintokeiのスケーリングも似たようなものがあるけど、あっちとの違いは2つ。
①証拠金はスケーリングと違って増えるわけじゃない
②利益分配率が一度最大になったら以降失格してもステータスが下がることはない
Fintokeiの場合は合格し続けないとダウンしてしまうと思うので、そっちよりは条件は緩いと思われます。
プロップファームは信頼していいの?
日本語対応のプロップファーム3社は信頼してもよい
2024年6月現在、日本語で利用可能なプロップファームはFintokei(フィントケイ)、AxiSelect(アクシセレクト)、SuperFunded(スーパーファンデッド)の3社があります。
以前までPU Prime(PU プライム)もプロップサービスを提供していましたが、突然サイトが閲覧できなくなるなど不安定な状況のため、今回は紹介しません!
日本語対応のプロップファーム3社はなぜ信頼できるの?
それはズバリ、それぞれ大手FX業者のもとでサービスを提供しているからです。
SuperFundedは「eightcap」、Fintokeiは「AXIORY」、AxiSelectは「Axi」とサービス提携しています。
これらの業者は潤沢な資金力と高い技術力を持ち、リスク・コンプライアンスを熟知しています。
そのため、海外の怪しげなプロップファームとは比較にならないほど高い信頼性を持っていると思います。
そういう意味だと、日本でプロップ事業を成功させるためには、FXブローカーの名前が必須とも言える気がするね。
今後日本に多くのプロップファームが参入してきたとしても、FTMOのような大手でない限り、ブローカーの看板がない業者をオススメすることはないと思います。
FintokeiはスルーしてSuperFundedを取り上げる理由は、Fintokei一強よりもライバルが出てきた方が競争により環境がよくなることが一番の理由!
まあでも、本当は他にもいくつかあるのだけどそれは一旦置いておきます。
それ一番大事なやつ…
信頼性の高いプロップとして紹介していますが、規制強化を受けて撤退する可能性もゼロではありません。
しかし、これらの業者はそれぞれ実績と定評のあるFX業者との関連性を公開しているため、悪質な撤退の仕方はないと予想しています。
仮にこれらの業者が撤退した場合は、プロップファーム自体が壊滅状態になると思います。
いずれにしても、利用するのは自己責任で。
プロップトレードで利益を獲得するまでの流れ
少額運用者にとってはメリットが絶大なプロップトレードですが、実際に利益を得るまでには、いくつかのクリアしなければいけないステップがあります。
チャレンジを購入する
まずはチャレンジを購入します。日本人の多数が勘違いしがちな点は、このチャレンジについてです。
チャレンジとは、プロップファームでプロップトレーダーとして運用するための資格を得るチャレンジです。
よくチャレンジ口座はデモ口座だからと言われますが、それはただ仕組みを知らないだけにすぎません。
え、あなたFintokeiが出始めの頃に一番デモ口座でチャレンジ料ビジネスしてるって言ってましたよね!?
だからみんな勘違いしている、という言葉に説得力があるのです()
よくよく考えれば、プロトレーダーとして認定するためのテストをリアル口座で任せるほうがおかしいのは理解できるでしょう。
無選別に常にリアル口座でチャレンジさせていたら、プロップファームは大赤字です。
それは確かに…
チャレンジを購入すると、証拠金が投入されたデモアカウントが渡されます。チャレンジで決められたルールに沿って取引を行い、目標利益を達成できたらようやく資金提供を受けられます。
SuperFunded(スーパーファンデッド)は66ドルからチャレンジプランがありますので、日本に展開しているプロップファームの中では最も少ない資金からチャレンジが可能です。
exness1万円チャレンジも割と需要あったように、お小遣いから始めれる点で少額からスタートって割と大事だよね。
チャレンジをクリアする
チャレンジを購入したら、目標利益額を目指してトレードを開始します。SuperFunded(スーパーファンデッド)の場合は10%が目標利益ですので、10%の利益が発生したらチャレンジ一回クリアです。
SuperFunded(スーパーファンデッド)、Fintokei(フィントケイ)ともにチャレンジは2回クリアする必要があります。
SuperFundedでは10%の利益を獲得後5%の利益を、Fintokeiでは8%の利益獲得後、5%の利益目標を達成することでプロップトレーダーとして認定されます。
Axi(アクシ)はやや特殊で、はじめにエッジスコア50以上を目指してシードステージに昇格する必要があります。シードステージの利益目標をクリアし、インキュベーターステージに昇格すると、ようやく40%の利益分配が得られます。
この時点で複雑でやる気なくなる人が多そう…
さらには、トレードはプロップファームのルールに沿って行わなければなりません。
プロップファームによっては経済指標前後の取引やEAの使用、コピートレードなどを行うと失格になってしまうため、充分に注意が必要です。
故意や過失関係なくルールを守らない場合は失格を免れませんので、必ずルールやFAQの確認を行い、充分に注意してトレードしましょう。
この時点で僕みたいな面倒くさがり屋はやる気を失ってしまうのですが、プロップをメインでやっているトレーダーからするとルールを覚えることこそがプロップ攻略のコツだそうです。
資金調達を受けてトレードする
チャレンジをクリアしたら、いよいよ取引利益の分配を目指してトレード開始です。
せっかくトレードをするのであれば、利益分配率は高いほうが良いですよねってか利益は全部欲しい。
強欲の壺きてるね。
少し条件はあるのだけど、SuperFunded(スーパーファンデッド)の場合は90%と高い利益分配率が設定されています(初期は70%)
厳密には、Axi(アクシ)も最大90%の分配を行っていますが、90%の分配を得るためには5つのステージをクリアし、最低4,000ドルの証拠金が口座になければなりません。
Fintokei(フィントケイ)はチャレンジプランで利益の80%、速攻プロプランで50%と、SuperFundedと比較すると利益分配率が低めです。
ただ、Fintokeiにはスケーリングというものがあり、利益分配率を最大95%まで上げることができますが、かなり高いハードルであり達成は非常に困難です。
どのプロップも一長一短って感じするね。
正直Fintokeiのスケーリングによる証拠金と利益分配率のドーピングは魅力的だなって思う。サービスとしてバランスも取れているし人気の理由も分かる。
SuperFundedは最初利益分配率が低いのがネックだけど、条件をクリアすれば90%の利益分配率が得られるのは大きいと思うし、何より仮想通貨をプロップでトレードできるのっていいよなって思います。
プロップトレードのチャレンジを比較
では、簡単に日本に展開しているプロップサービス3社を比較してみます。ここでは、販売されているチャレンジのコストパフォーマンスと、チャレンジの条件を比較します。
チャレンジのコストパフォーマンスを比較
Axi(アクシ)のみ、買い切り型のチャレンジではなく、口座の証拠金で利益分配率やステージが定められます。
そのため、ここではSuperFunded(スーパーファンデッド)とFintokei(フィントケイ)で比較を行います。
※「チャレンジ価格⇒口座資金」で表記しています
SuperFunded | Fintokei |
---|---|
$66 ⇒ $6,000 | 2.18万円 ⇒ 200万円 |
$99 ⇒ $10,000 | 3.68万円 ⇒ 500万円 |
$158 ⇒ $25,000 | 6.98万円 ⇒ 1,000万円 |
$298 ⇒ $50,000 | 9.98万円 ⇒ 2,000万円 |
$550 ⇒ $100,000 | 17.38万円 ⇒ 3,500万円 |
$999 ⇒ $200,000 | 23.98万円 ⇒ 5,000万円 |
まずは最安プラン同士で比較してみます。
1USD=150円として計算すると、SuperFundedの最も安いプランは9,900円です。
一方、Fintokeiは2.18万円なので、半分以下の資金でチャレンジできることになります。
少額から開始したいお小遣いトレーダーには魅力的だね。
最安プランで利益分配率条件をクリアしてから上のプランを目指すのが効率がよさそう。
次は最も高額なプランで比較してみます。
SuperFundedは30,000,000円、Fintokeiは50,000,000円のチャレンジプランです。
1円あたりの購入証拠金を求めると、SuperFundedは200.2円、Fintokeiは208.5円と若干ですがFintokeiの方がコストパフォーマンスが良さそうです。
ここら辺は近似しているね。プロップファームの損益分岐点がここら辺にあるんだろうね。
チャレンジのルールを3社比較
プロップファームのチャレンジで最も気を付けなければならないのは、チャレンジに定められたルールです。
自分もそうですが、日本人トレーダーが海外のプロップサービスを利用しにくい理由のひとつでもあります。
どんなに駄々をこねても違反した場合は問答無用で失格となるため、ルールは必ず把握しておきましょう。
以下は3社のルールを比較したものです。
項目 | SuperFunded | Fintokei | AxiSelect |
---|---|---|---|
チャレンジ価格 | $66~$999 | 約2万2千円~約24万円 | $500以上 (自己資金を使用) |
一日の最大損失率 | -5% | -5% | -10% |
合計最大損失率 | -10% | -10% | -10% |
目標利益率 | 10% | 8% / 5% | 5% |
レバレッジ | 100倍 | 100倍 | 100倍 |
利益分配率 | 70~90% | 80% | 0%~90% |
ステージ | 2 | 2 | 実質2(※1) |
最低取引日数 (回数) | 月に4日 | 月に3日 | 月に20~50トレード |
EAの使用 | 可(※2) | 禁止行為に該当しないものは可 | 可(※2) |
取引期限 | なし | なし | なし |
ニューストレード | × | ×(※3) | 〇 |
コピートレード | × | × | × |
裁定取引 | × | × | × |
マーチンゲール | × | × | 〇 |
ティックスキャルピング | × | × | 〇 |
最低出金額 | $100 | 初期資金の10%以上 | $10相当額 |
出金申請 | 15日に一回 (初回のみ30日) | 2週間に一回 | 常時可 ペナルティあり(※4) |
(※1)利益分配を得るには、エッジスコア50を目指す→シードステージ(分配率0%)→インキュベーションステージ(分配率40%)と二段階上げる必要がある。
(※2)自動売買は使用可能だが、コピートレードは利用不可。
(※3)当初はNGでしたが、現在は緩和されてOKになっています。
(※4)出金するとアロケーション口座の利益額が消失する。
専門的なプロップファームであるSuperFundedとFintokeiはルールがやや厳しく設定されています。
一方で、実資金を利用するAxiは、利益分配率は少ないがチャレンジクリアしやすい特徴があります。
プロップファームの専門業者が定めるルールとしては、SuperFundedやFintokeiのルールが一般的なので、これからプロップトレーダーを目指す方は禁止事項を覚えておいて損はありません。
覚えるの面倒臭い…
ルールについてはプロップファームの運用が続いていく中で緩和していくみたい。SuperFundedについては開始して間もないのでニューストレードや出金について縛りが多い印象だけど、今後に期待したいところです。
Fintokeiも最初は結構制限きつかったもんね。
まとめ;高収益のプロップトレーダーを目指して
今回は日本でプロップ事業を展開する3社を比較しました。
日本語に対応しているプロップファームはまだまだ少ないことから、先駆けであるFintokeiやAxiSelectは業者側に有利な条件でサービス提供している印象があります。
個人的にはSuperFundedが登場したことで、FintokeiやAxiSelectが何か動きを見せてくれることを期待しています!