- 出金前に必ずやる3つの準備
- 迷わない USDT-TRC20 出金フローをスクショ付きで説明
- どうすればいいのか戸惑いがちな仮想通貨送付先の認証についても解説

前回Bybit(バイビット)を利用してexness(エクスネス)へ仮想通貨USDT (テザー)で入金する方法を説明しました。
今回の記事ではテザーによる出金について説明したいと思います。
なお、出金する場合は一度円建て口座やドル建て口座から仮想通貨ウォレットへ移す(仮想通貨へ両替する)必要がありますが、仮想通貨による入金実績がないとできません。
できない方は前回記事を参照してやってみてください。


どうも円をBitcoinやUSDTなんかに変えるタイミングでの目減りだったりが気になっちゃうのよね。

exness内では他国通貨や仮想通貨への両替に手数料はかかりません。
また、Bybitなどの他のブローカーやウォレットへの出金にも手数料はかからないです。
exnessから先での両替で手数料などが発生するケースはあるけどね。
なので、トレード用の資金をテザーでプールしておいて、使わない分はステーキングをしておくってのもアリかなと思っています。

ステーキングってなんですか?

それはアレだよ。素敵なやつだよ。

何言ってるんですか?
🔹ステーキングとは?
簡単に言うと、暗号資産(例:イーサリアムやカルダノ)を“預け入れておく”ことで、利息のような報酬がもらえる仕組み。銀行の定期預金に似ていますが、それ以上に“ネットワークを支える”重要な役割を果たします。🔹どうして報酬がもらえるの?
ステーキングされたコインは「取引が正しいか」をチェックする人(バリデーター)に使われます。
そのために協力すると感謝として報酬がもらえる、という流れです。🔹メリット・デメリットは?
メリット:放置してても報酬が得られる。
デメリット:預けた資金が一時的に引き出せない(凍結期間あり)、ネットワークの不具合やバリデーターのトラブルで資金の一部を失う(スラッシング)リスクもあります。
仮想通貨での出金前にクリアしなければいけない3つの準備

当たり前のことですが、仮想通貨出金を完了する前にはやっておかなければならないことが3つあります。
それぞれに所要時間がありますので、急ぎで出金する必要がある場合に備えて予め準備をしておきましょう。
やらなければいけないのは下記の3つです。
ステップ | やること | 目安時間 |
---|---|---|
①KYC 完了 | 本人確認・住所・電話認証を exness の Personal Area で完了 | 10–30 分 |
②仮想通貨入金実績 | ウォレットや取引所などから仮想通貨でのexnessへの入金 | 最短2分程度〜 |
③ウォレット所有証明 | TRC20 アドレスを exness に登録 → 動画 / 少額入金で本人所有を証明 | 24 h–3 日 |

①のKYCについては、exnessを利用している人は終わっている人が大多数だと思いますが、一番厄介なのが③のウォレットの所有証明かと思います。
上述の通り、スクショではなく動画で提出する必要があるのですが、何をどのように提出するのか戸惑うと思います。

銀行情報とか免許証とか、そういったものをスクショで提供することはあっても動画での提供はあまりないものね。

ちなみに認証が必要な場合は下記のツイートのような状態になります。
この状態の時はウォレットアドレスの認証プロセスを経ていないと出金することができません。

一方、下記の取引所の場合はそのようなプロセスが不要の場合もあります。
Binance
OKX
Bybit
MEXC
Gate.io
bitFlyer
Kraken
Coinbase
その他、ウォレットアドレスによって振り分けられているとの情報もありますが、いずれにせよ認証が必要とのエラーが出た場合は対応の必要があります。
実際にexness(エクスネス)からBybit(バイビット)へUSDT-TRC20 を使って出金をしてみた

では、実際にexnessからBybitへ出金するプロセスをスクショ付きで説明したいと思います。
exness にログイン → 内部振替で取引口座から仮想通貨ウォレットへ(USDTへ両替)

まずはexness側の操作です。
取引口座は円建て(人によってはドル建て他)なので、これを出金したい仮想通貨に両替をする必要があります。
今回はUSDTで出金をするのでまずは資金移動で円をUSDTに変えます。



ここでのポイントは仮想通貨ウォレットを選び間違えないこと。
USDTと言っても、選択肢にはUSDT ERC20 と USDT TRC20があるのでどちらか迷うと思います。
この2つの違いはあとで説明しますが、とりあえずUSDT TRC20を選択しておけばOKです。
ちなみに、間違ってしまっても両替に手数料はかからないのでいくらでもやり直せるので安心してください。

どうして1,500円なの?

USDTで出金する際の最低金額が10USDTだからです。
仮想通貨で出金する場合の最も大事なことは、少額できちんと出金→着金するかテストすること、です。
手数料がかかるとしても、これは絶対大事なことですので惜しまずテストするようにしましょう。
BybitでUSDT TRC20の入金アドレスを取得

STEP2が先でも構いませんが、仮想通貨出金先としてBybitのウォレットアドレスを取得する必要があります。
手順は下記の通りです。



この時、出金する仮想通貨をきちんと選択しているか、チェーンが間違っていないかを2回も3回も確かめてください。
これを間違えるとお金が消えるので必ず間違えないようにチェックし、やったことのない場合は少額で試すようにしましょう。
選択すると入金詳細としてUSDTのアドレスが生成されるのでコピーをします。
exnessの仮想通貨ウォレットから出金申請

続いて、STEP2でコピーしたアドレス宛にexnessで出金申請をします。
STEP1で仮想通貨ウォレットに移したので、仮想通貨ウォレットのTether(USDT TRC20)から出金をします。



上記赤枠部分にSTEP2でコピーしたアドレスを貼り付けます。
必ずコピーボタンを使ってコピーするようにしてください。
マウスで選択すると先頭やお尻が欠けてしまったり、謎のスペースが入る可能性があるためです。
Bybitで着金を確認

あとはBybitで出金が無事になされたかどうか確認をします。
今回の出金は3分くらいで終わりました。



思ったよりも簡単であっという間なんだね。

ここまでは手数料もかからないし、所要時間もあっという間なので、みんなが思っている以上に簡単だと思います。
この後、USDTを日本円にどうするのかが、いくつも方法があって色々工夫のしがいがあるところです。
なお、今回はBybitで入れてBybitで出したためか、あるいはタイミングかは分からないのですが仮想通貨送付先の認証は不要でした。
しかしながら前述の通り、仮想通貨ウォレット送付先の認証をしないと出せないケースもあります。
また、今回がそうだったのですが、出金はできたものの、その後仮想通貨入金が制限され、下記のように出金方法が消えてしまうということがあります。


仮想通貨関連の出金方法が全く使えなくなってしまっているね。

こうなってしまった場合はサポートに連絡をすれば制限を解除することが可能です。
サポートでは、本人確認と直近で入金した仮想通貨入金額などを確認されますが、それが終わると制限解除のメールが届き仮想通貨出金が可能になります。
割とスムーズに受け付けてもらえるものの、制限解除のメールが来るのは数時間かかるケースが多いので少しイライラはします。
BybitのUSDTを日本円へ変える

USDTでの出金を行ったはいいものの、USDTをどうすればいいのかという問題があると思います。日本では今のところUSDTを直接日本円に変える方法がないためです。
なお、USDCについては一部直接取り扱いがある取引所もありますが、それは下記noteにも記載したので割愛します。
いずれにせよ、おそらく多くの人がこの部分でつまづくことから仮想通貨出金が苦手なのかなと思います。

日本円に限らず、普段使っている通貨に変えることができないとモノは買えないしね。

モノを買う、という視点のみに限ればBybitカードという選択肢もあるのですが、詳細に記載するのは色々と問題がありそうなのでやめておきます()
とりあえず、USDTを法定通貨にする方法はいくつかあるのですが、メジャーなところだと下記の2つかと思います。
①BybitのP2Pを利用する
②BybitでUSDTをXRPに変換し、XRPをGMPコインなど国内取引所に送金し日本円に変える

すでにとても難しいので丁寧に説明してください。

…

…

詳しくはWebで…

ここがWebだよ!

こちらについてもあまりに詳細な記載をしてしまうと怒られたり怒られなかったりがありそうですので、またの機会にしてみます(*ノω・*)テヘ
ところで、TRC-20 や ERC-20って何?どちらを選ぶのがいいの?

さて、ここでTRC20やERC20とはなんぞやという説明をします。
TRC20 と ERC20 は、どちらも USDT(テザー)を送金できる「規格(トークン標準)」ですが、動いているブロックチェーンが異なります。
一般的な比較を下記の表にまとめます。
観点 | TRC-20 (Tron) | ERC-20 (Ethereum) |
---|---|---|
手数料 | 13–27 TRX ≒ 1–2 JPY | 20–35 USDT もあり |
承認速度 | 1 ブロック 3 秒 → 着金 2–10 分 | 1 ブロック 12 秒 → 5–30 分 |
exness 出金最低額 | 10 USDT | 50 USDT |
典型用途 | 低コスト高速送金 | DeFi / NFT 連携 |
セキュリティ分散度 | ノード少なめ(中央集権寄り) | ノード多数(分散性高) |

ふむ訳が分からないね。

同じくよく分からないね。

お前も分からないのかよ!!

というわけで、ChatGPTくんに例え話を交えながら説明をしてもらいます。
🏍️ TRC20(バイク便イメージ)
- ネットワーク:Tron
- 手数料:低い(約 0.3 ~ 1 USDT=数十円程度)
- 速度:ほとんど即時~数分以内で配達される(バイクが軽快に走るイメージ)
- 長所:安くて速い、小額・頻繁な送金に最適
- 短所:対応ウォレット・サービスは ERC20 に比べやや少なめ
🚚 ERC20(大型トラックイメージ)
- ネットワーク:Ethereum
- 手数料:高い(数ドル~場合によっては数十ドル)
- 速度:混雑時は数分~15分と遅め(大型トラックが渋滞に巻き込まれるイメージ)
- 長所:ほぼ全てのウォレット&DeFi・NFTサービスと互換性あり
- 短所:手数料が高く、送金が遅くなる場合がある
🌍 使い分けのイメージ
場面 | 選ぶなら | 理由 |
---|---|---|
ちょっと友達に少額送金する | TRC20 | 安くて速いから気軽にできる |
DeFi・NFT購入・大口送金 | ERC20 | エコシステム対応の安心感がある |
⚠️ 注意点:違うネットワークへ送ると?
TRC20 と ERC20 は別の道(ネットワーク)です。違う道に送ると、荷物(USDT)が無くなる可能性があるので、必ず受取側の対応ネットワークを確認してから送ってください。
✅ まとめ
- TRC20 = バイク便:低コスト・高速・便利。対応先を確認して使おう。
- ERC20 = トラック便:安心&互換性高いけど高コスト・遅延することも。
- まずは TRC20 でテスト送金して、支払先が使えればそのまま。対応してなければERC20へ切り替え!

…分かった?

…微妙。

郵便物をどのように届けるかの違いと同じようなもので、それぞれに特性があり、強み弱みがあるくらいの認識でいいように思っています(個人の感想です)
いずれにせよ、個人が出金や送金に使うレベルであればTRC20が簡便で安いのでTRC20を選んでおけばいいかなと思っています。
多分。

なんだか説得力ないなぁ…
exness(エクスネス)の出金において仮想通貨送付先を認証する方法

ではここからは仮想通貨送付先を認証する方法を説明します。
今回ぶるすなさんの出金では発生しなかったので、前述のツイートの方の画像を拝借し、このような画面が出たらどう対処するか、を説明します。

取引履歴からエラーの出た出金履歴をクリック

ウォレットアドレスの認証をするためには、取引履歴のエラーの出た出金履歴からサポートに連絡をする必要があります。
少し別件で認証が必要になったエラーがありましたのでそれを使いながら説明しますが、基本的な手順は一緒です。


個別の出金履歴の右下に「サポートを受ける」というのがあるかと思いますので、それをクリックしてください。
すると下記のような画面が出ますので「アカウント認証」を選択します。
アカウント認証.png)
必要項目を入力しアカウント認証依頼をする

STEP1で「アカウント認証」を選択すると入力画面が出るので、必要項目を入力します。
今回はBybitを例にしますので、下記のように入力します。


ここで一番頭を悩ませるのが画像の中央付近にある「仮想通貨ウォレットの所有者証明書類をアップロード」かと思います。
個人情報と仮想通貨アドレス、exnessとの取引詳細をすべて記載した取引明細を動画で提出する必要があります。

動画ってどうやって撮ればいいの?

そこが悩むポイントかと思いますが、特に難しく考えることはなく、iPhoneなら画面録画機能を使って該当するページをクリックして次々に映していけばOK!
PCでやる場合であればChrome拡張機能のAwesome Screenshotを利用すれば簡単にできます。
注意点としてはiPhoneでやると設定によっては容量が大きくなってしまいアップロードできないこと。20MBまでの容量制限があるので注意が必要です。
個人的には後者をオススメします。
exnessで認証されるのを待つ

あとはexnessが認証するのを待つだけ。
無事認証されたら出金できるようになるので、以後このプロセスを行う必要はありません。
なお、画面が適切でなかったり情報が読み取りづらいなどがあれば再提出を求められるので対応すればOKです。
まとめ;仮想通貨出金を一つの選択肢として持っておくのはあり!

というわけで、今回はexnessからBybitへUSDT TRC20を使って仮想通貨出金をしてみました。
なんとなく敬遠している方もいるかもしれませんが、一つの方法として試してみるのはありだと思います。
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、海外では普通に決済手段として使われていたり、街中にUSDTで出金できるATMがあったりします。


上場企業もBitcoinを買いますってIRを出す時代だし、これから日本もそういう対応をしていくのかもしれないしね。

日本は難しいやろって思う一方、政府的には税収増えるなら何でもええんちゃうかって気もしています。

まあ考え方は色々だけど、毛嫌いせずにまずはちょっとでもやってみるという姿勢はこれからの時代はますます大事な気はするよね。

今回はUSDTで出金した後、その先については割愛してしまったけど、今の時代はChatGPTなんかもあるし、DeepResearchなどでかなり確度の高い情報も得ることができるので知ろうとしてみるといいかなと思います。
そして何気にBybitカードの特典が熱くてビックリしていますが、割愛します。
今更ながら仮想通貨って言い続けているけど、実は暗号資産って呼び方に呼称が統一されているようなって気もするけど割愛します。
未だにXをTwitterって言っているけど、それも割愛します。

割愛って言いたいだけの人きてるね。