Exness（エクスネス）や海外FXの税金（税率は？損失の繰越は？）に関しての質問と回答

海外FXを利用した場合に一番気になるのが税金に関することかと思います。海外FXに関する税金の計算方法や確定申告の方法などは事前に把握した上で取り組むことをオススメします。

税金については税理士さんによっても見解が違うことが多々あり、そもそも管轄の税務署や、その中の担当者によっても違うケースがあり非常に難しい問題です。
 
そのため、気になる点について詳しくは専門家に聞くことが絶対です。
それを踏まえた上で今まで寄せられた質問事項への回答を記載してみます。
 
繰り返しになりますが、詳しくは専門家に聞くことが大切です。

まず始めに税制区分についてですが、国内FXの税制区分は「先物取引に係る雑所得等」ですが海外FXの税制区分は「雑所得」です。
どこのブローカーを利用していたとしても税制区分は同じなのでExnessを利用しようがそれ以外を利用しようが同じです。
1年間通して損失の方が大きかった場合は基本的には確定申告は不要ですが、その他の雑所得がある場合は合わせて申告する必要がありますしケースバイケースかと思います。
なお、個人で損失を確定申告しても翌年への損失の繰越はできないのでその点には留意が必要です。

前述の通りですが国内FXと海外FXでは税制区分が違うため損益の相殺はできません。
その他の所得にもよりますが、FXの所得しかないと仮定した場合、今回のケースでは今の状況で確定申告をした方が税金は少ないと思います。
 
国内FXは申告分離課税、海外FXは総合課税です。詳しい説明は専門的になるので割愛しますが、簡単に言うとプラスが多ければ国内FXの方が税金は少ないですがプラスが少ない場合は海外FXの方が税金は少ないです。
大体450万円程度が損益分岐点と言われていますので、今回の10万円程度のプラスであればExnessでの取引をそのまま申告した方が税金は少ないと思います。

国内株式や国内FXでは損失が出た場合、３年間は損失繰越ができます。例えば今年100万円損をして、翌年100万円プラスだった場合は翌年の収支を±0にできるので税金がかからないといった感じです。

一方、海外FXの税制区分は雑所得であり、翌年以降への損失繰越はできません（個人の場合）

確定申告時に取引報告書の添付はマストではありませんが、税務調査等の際に必須なので必ず残しておく必要があります。
毎月メールに送られてくるMonthly Statementを残しておくか、パソコンにMetaTraderをインストールしてターミナルの口座履歴からダウンロードして残しておく方法があります。
 
これはExness以外のブローカーでも同様ですが、Exnessでの注意点はMT4の場合MetaTraderの履歴がアーカイブされてしまう点です。言い換えると取引履歴が一定期間経過後に見れなくなってしまいます。
その場合はサポートに連絡が必要なので、早めに準備をしておくことをオススメします。

国内海外問わずFXについては、出金の有無は関係なく決済したものに関しては全て課税対象です。決済したもののブローカーに証拠金として残してあるものも課税されます。

一方で決済していないポジションは課税対象外です。含み益があったとしても決済しなければその年の確定申告対象とはなりません。