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N計算値・E計算値・V計算値・NT計算値の出し方|一目均衡表の値幅観測論をFXで使う(ドル円の計算例つき)

N計算値の出し方 E・V・NTも
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ぶるすなさん

「N計算値って、どうやって出すの?」「E計算値やV計算値とは何が違うの?」。
一目均衡表の値幅観測論に出てくる計算値は、名前は聞いたことがあっても、式と使い方を整理しないまま使うと迷いやすいところです。

この記事では、N計算値・E計算値・V計算値・NT計算値の4つを、A・B・Cの3点から出す式と手順を、架空のドル円の価格で一つずつ計算して確かめます。波の形そのものの説明は別の記事に任せて、ここでは「計算と使い方」に絞ります。

こっちゃん

N計算値って、N波動と同じものなの? ぶるすなさん、違いから教えてよ。

ぶるすなさん

名前は似ているけど、役割が違うんだ。

波動は、出来上がった波の形の呼び名。計算値は、波が途中の段階で「次はこのあたりまで伸びるかも」という目安を出すための計算だよ。この記事は計算のほうで、波の形は先にこの記事を見てもらうと分かりやすいと思うよ。

結論:4つの計算値は、A・B・Cの3点から足し算と引き算だけで出せる目安

N計算値はC+(B−A)、E計算値はB+(B−A)、V計算値はB+(B−C)、NT計算値はC+(C−A)で出します(上昇の場合。Aは起点の安値、Bは高値、Cは押し安値)。どれも、波ができてから測る、次の値動きの目安です。

  • N計算値
    C+(B−A)
  • E計算値
    B+(B−A)
  • V計算値
    B+(B−C)
  • NT計算値
    C+(C−A)

出し方A・B・Cが見えてから、B−Aなどの値幅を測り、式に入れて、チャートに水平線か箱で表示します。下降の場合は、Aを高値、Bを安値、Cを戻り高値として、差(A−Bなど)を各起点から差し引きます。

計算例(実際の相場ではありません)架空のドル円で、A=150.00、B=151.00、C=150.40なら、NT計算値は150.80、N計算値は151.40、V計算値は151.60、E計算値は152.00になります。

使い方運用例として、波ができてから測る、値幅が広がったら基準を取り直す方法があり、広がっていく形では見送る選択もあります。損切り位置は、直近の高値・安値などを参照して検討する方法の一つがあります。どれも有効性を検証した結果ではありません。

Aは上昇前の安値、Bは上昇した先の高値、Cはその後の押し安値です。下降のときは、高値と安値を入れ替えて読みます。

注意計算値は目安で、届く保証も、そこで反転する保証もありません。損失が出ることがあります。取引はご自身の判断と責任で行ってください。

Table of Contents

N計算値・E計算値・V計算値・NT計算値とは?|一目均衡表の値幅観測論

ぶるすなさん

N計算値・E計算値・V計算値・NT計算値は、一目均衡表の値幅観測論で使われる、値幅から次の目標の目安を計算する4つの方法です。値幅観測論は、時間論・波動論とあわせて、一目均衡表の骨組みの一つとされています。

考え方はシンプルで、すでにできた波の値幅を物差しにして、次の波がどこまで伸びそうかの目安を出すというものです。使う点は、A・B・Cの3つだけです。

点上昇の場合下降の場合
A上昇の起点になる安値下降の起点になる高値
BAから上昇した先の高値Aから下落した先の安値
CBのあとの押し安値(いったん押した安値)Bのあとの戻り高値(いったん戻した高値)
りっちゃん

3点だけなら覚えられそうね。でも、どの安値をAにするかで、答えが変わるんじゃないの?

ぶるすなさん

そこは大事なところだね。A・B・Cの選び方に決まった正解はなくて、見ている時間足や、どこまでを一つの波と見るかで変わるんだ。

だからこの記事では、まず式の出し方を押さえて、そのあとで「波ができてから測る」といった使い方の注意に進むよ。

4つの計算値の式|起点と足す値幅の組み合わせ

ぶるすなさん

4つの式を表にまとめます。どの区間の値幅を、どの点に足すかが違うだけで、計算そのものは足し算と引き算です。上昇の場合の式と、下降の場合の式を並べます。

計算値式(上昇)式(下降)読み方(上昇の場合)
N計算値C+(B−A)C−(A−B)最初の波(A→B)の値幅を、押し安値Cから上乗せした水準
E計算値B+(B−A)B−(A−B)最初の波の値幅を、高値Bから上乗せした水準(Aから見て最初の波の2倍の位置)
V計算値B+(B−C)B−(C−B)押しの値幅(B→C)を、高値Bから上乗せした水準
NT計算値C+(C−A)C−(A−C)A→Cの値幅を、Cから上乗せした水準
N計算値・E計算値・V計算値・NT計算値の式をA・B・Cの3点と架空のドル円の価格で並べた図
れおしゃん

起点を見ると、NとNTは押し安値C、EとVは高値Bってことだね。

ぶるすなさん

そのとおり。覚え方は、起点がCなら「N」と「NT」、Bなら「E」と「V」だよ。

もう一つ、押しが深くなってCが下がるほど、N計算値は下がって、V計算値は上がるんだ。反対に押しが浅いと、N計算値は上がって、V計算値は下がるよ。

出し方をSTEPで確認|ドル円の計算例(実際の相場ではありません)

ぶるすなさん

ここでは、架空のドル円の価格で、上昇の場合の出し方を5つのSTEPで確かめます。実際の相場ではなく、計算の流れを見るための例です。

STEP
A・B・Cが見えるまで待つ

起点の安値A(150.00)から上昇して高値B(151.00)をつけ、いったん押して安値C(150.40)をつけたあと、戻り始めたのを確かめます。

Cは、そこから反発して初めて「押し安値だった」と分かります。下げている途中で先に決めないようにします。

STEP
値幅を測る

価格の差を計算します。B−A=151.00−150.00=1.00、B−C=151.00−150.40=0.60、C−A=150.40−150.00=0.40です。

円でもpipsでも、単位がそろっていれば同じ結果になります。

STEP
4つの式に入れる

N・E・V・NTの式に、STEP2の値幅を当てはめます。結果は、このあとの表のとおりです。

STEP
チャートに水平線を引く

出た4つの価格に水平線を引きます。線の近くで、ローソク足がどう動くかを観察する準備ができます。

水平線の代わりに「箱」を使う方法は、次の節で説明します。

STEP
届かない場合も、抜ける場合も、先に決める

計算値は目安なので、届かずに崩れる場合や、抜けて伸びる場合も想定しておきます。

損切りの位置は、直近の安値・高値などを参照して検討する方法の一つがあります。見直し条件とあわせて、入る前に書き出しておく方法もあります。

計算値式に当てはめる結果
N計算値C+(B−A)=150.40+1.00151.40
E計算値B+(B−A)=151.00+1.00152.00
V計算値B+(B−C)=151.00+0.60151.60
NT計算値C+(C−A)=150.40+0.40150.80
りっちゃん

NT計算値だけ、高値のBより低い位置に出ているわね。変じゃないの?

ぶるすなさん

変じゃないよ。この例だと、押し安値Cを起点に、C−Aの0.40を足しているからなんだ。

押しが深いほど、NT計算値は低くなるよ。一方、E計算値は最初の波の2倍の位置まで伸びる想定だから、この例では4つの中でいちばん高い位置に出るんだ。

りっちゃん

ぶるすなさんは、実際に計算値で利確するの?

ぶるすなさん

自分も、計算値のあたりで利確することはあるよ。

ただ、そこを超えてさらに伸びることもあって、そういうときは、より上の時間足で別の値幅が出ているケースがあるんだ。

相場は自分の思いどおりにはならないものだから、取れるところを取ることを大事にしているよ。

下降の場合は上下を反転する

ぶるすなさん

下降の場合は、Aを高値、Bを安値、Cを戻り高値とします。差(A−B、C−B、A−C)を符号どおりに求め、各起点から差し引きます。

A(起点の高値)152.00から、B(安値)151.00まで下げ、C(戻り高値)151.60まで戻した、架空の例で計算します。この算例ではB<C<Aなので、A−B=1.00、C−B=0.60、A−C=0.40はいずれも正です。

CがAを超える場合は、差の符号をそのまま扱い、絶対値に置き換えません。

計算値式に当てはめる(下降)結果
N計算値C−(A−B)=151.60−1.00150.60
E計算値B−(A−B)=151.00−1.00150.00
V計算値B−(C−B)=151.00−0.60150.40
NT計算値C−(A−C)=151.60−0.40151.20

同じ高さの箱を押し目に当てて、N計算値を目で見える形にする

ぶるすなさん

式で出すのが面倒なときは、最初の波と同じ高さの箱を、押し安値Cに当てると、N計算値が目で見える形になります。多くのチャートソフトにある長方形(矩形)ツールで足りるので、計算が苦手な方にも向いています。

以下は通常の線形目盛での方法です。箱の上辺と下辺の価格差をB−Aに保ち、下辺をCに合わせます。対数目盛では見た目の高さだけで判断せず、価格を式で確認してください。

手順は2つです。まず、A→Bの高さにぴったり合わせた長方形を描きます。
次に、その長方形を、下辺がCに合うところまで動かします。箱の上辺が、N計算値です。

最初の波と同じ高さの箱を押し安値Cに当てると箱の上辺がN計算値になることを示した模式図
こっちゃん

コピーして、下辺をCに合わせるだけなんだね。計算しなくていいのは楽かも。

ぶるすなさん

そうだよ。ただ、箱を当てるのは、押し安値Cがはっきりしてからだよ。

Cの位置が変われば、箱の上辺もずれるから、そのたびに当て直してね。

こっちゃん

E計算値も、箱で出せるのかな?

ぶるすなさん

出せるよ。線形目盛なら、同じ高さの箱を、今度は下辺が高値Bに合うように重ねると、上辺がE計算値になるんだ。

この例のようにA<C<Bなら、V計算値は高さB−Cの箱の下辺をBに、NT計算値は高さC−Aの箱の下辺をCに合わせるよ。

C<Aの場合、NT計算値はCより下になるから、箱の上辺をCに合わせて、下辺の価格を読むんだ。

使うときの注意と運用例|波ができてから測り、広がったら取り直す

ぶるすなさん

以下は、計算値の扱い方を説明するための運用例です。有効性を検証した結果ではありません。

波ができてから測る(伸びている足の先から狙わない)

ぶるすなさん

計算値は、A・B・Cが見えてから測ります。高値Bを更新している最中や、押しの途中で「ここが安値Cだろう」と先に決めて計算すると、あとでBやCが動いて、計算値もずれてしまいます。

伸びている足の先を追いかけて入るのではなく、波が一つできて、押し安値から戻り始めたのを確かめてから測る、という順番にします。

こっちゃん

あとからCが動いたら、計算値も引き直せばいいんだね?

ぶるすなさん

そうだよ。Cがもっと安い位置に更新されたら、N計算値などもその分だけ下がるから、測り直すのは普通のことなんだ。

CがAを下回った場合は、それまでの上昇シナリオを見直す選択があるよ。ただ、C<AだからN計算値を計算できなくなるわけではないんだ。

値幅が広がったら、広がった後の値幅を基準に取り直す

ぶるすなさん

N計算値まで届いたあと(A→B→C→D)、次の1本の波でその全体をすべて戻されることがあります。このときは、値幅がひとまわり広がったとみなす見方があります。

最初のA・B・Cの計算値にこだわらず、広がった後の高値と安値の幅を新しい物差しにして、A・B・Cを取り直す方法があります。上に出ても下に出ても慌てないように、両方に備える考え方です。

値幅が1.00から1.60に広がったとみなし上下どちらにも備えて基準を取り直す考え方の図
こっちゃん

N計算値まで行ったのに、全部戻されちゃうこともあるの!?

ぶるすなさん

あるよ。図の例だと、150.00から151.40まで上げた波を、次の1本の下げですべて戻して、149.80まで下げているね。値幅は1.00から1.60に広がったことになるよ。

こういうときは、上と下のどちらにも備えておく考え方があるよ。新しいA・B・Cが見えてから、同じ式で計算し直す方法の一つだね。

こっちゃん

ぶるすなさんも、そうやって測り直すの?

ぶるすなさん

自分も、計算値まで届いたあとに一気に戻されたときは、最初の計算値にはこだわらず、広がった値幅で測り直すようにしているよ。

前の物差しにしがみつくより、新しい値幅で見直したほうが判断しやすいんだ。

高値も安値も更新して広がっていく形は、見送る選択もある

ぶるすなさん

高値を更新しながら、同時に安値も更新していく形、つまり値動きの幅が広がっていく形では、A・B・Cのどの点を選ぶかで計算値が大きく変わり、判断に迷う場合があります。そのため、計算値が出しにくい形では、見送る選択もあります。

高値も安値も更新して広がる形ではA・B・Cの選び方で計算値が大きく変わる例
れおしゃん

測りにくい形では、見送る選択もあるってことだね。

ぶるすなさん

そうだね。入らないという判断もあるよ。

計算値は目安|ローソク足とEMAも見て、損切りは節目を参考に検討する

ぶるすなさん

計算値には、手前で反転することも、届かずに崩れることも、抜けて伸びることもあります。計算値の近くでは、ローソク足が長いヒゲで跳ね返されるのか、実体で抜けていくのかを見てから判断します。

計算値は目標の目安であって、到達や反転の保証ではありません。

損切り損切り位置を検討する方法の一つとして、計算値の位置ではなく、直近の安値・高値などの節目を参照します。たとえば上昇の想定なら、押し安値Cを割り込んだら見立てを見直す、と考える方法があります。損切り位置や見直し条件を、入る前に書き出しておく方法もあります。

段階的な目安N計算値とE計算値のように、複数の計算値を段階的な目安にして、到達したら一部を決済する方法もあります。

EMAは補助20EMAや75EMAの向きと位置も、補助として合わせて見ます。移動平均線と値幅の位置関係は、チャートの見方の記事で説明しています。

こっちゃん

計算値がいっぱいあって、どれから見ればいいのかな?

ぶるすなさん

最初は、N計算値とE計算値の2つに慣れてから、V計算値とNT計算値を足していく進め方でも大丈夫だよ。

どれを使うにしても、損失が出ることはあるから、入る前に損切りの位置を決めておく方法もあるよ。

実際の相場で、計算値には届いたのか|検証の結果

ぶるすなさん

計算値に実際の相場で届くのかを、別の記事で確かめました。7銘柄の日足(2017年3月〜2026年10月)を、決めたルールで機械的に拾った波で数えた結果です。

山と谷は、終値が直近の高値(安値)からATRの1.5倍以上戻ったら確定するルールで決めました。人がチャートを見て引く波とは一致しません。

上昇波どうし・下降波どうしを比べました。同じ向きの波の列で、すぐ次の波が前の波とほぼ同じ値幅だった割合は11.4%(225/1,968組)、2つ先の波では11.9%(232/1,954組)でした。
ここでいう「ほぼ同じ値幅」は、後の波÷前の波が1÷1.1〜1.1倍(約0.91〜1.1倍)の範囲です。差は−0.4ポイントで、95%区間は−2.5〜+1.5ポイントと0をまたぎ、すぐ次の波が特別に同じ値幅になりやすい、という差は見つかりませんでした。

次に、上昇の押し目と下降の戻りを合算し、押し・戻りの深さ23.6〜78.6%などの条件を満たす651回を調べました。Cの確定の次の足の始値を起点に、N計算値への先着が259回(39.8%)、無効化ラインへの先着が364回(55.9%)でした。
無効化は、上昇ならC割れ、下降ならC超えです。60本(約3か月)でどちらにも届かなかったのは28回(4.3%)で、似た状況からランダムに入った場合の先着率37.8%と区別できませんでした。

りっちゃん

今回の条件では、無効化ラインより先にN計算値へ届いたのが約4割なのね。

ぶるすなさん

そうだね。今回の条件では、比較対象よりN計算値へ先に届きやすいという差は確認できなかったよ。

無効化したあとの到達や、損切りを組み合わせた売買の有効性は、この結果からは判断できないんだ。

運用の一例として、到達しない場合も想定して損失への対応を考える、という使い方があります。これは検証結果とは切り離した、使い方の一例です。

また、機械的に決めた波で、価格がその水準に触れたかどうかを見た結果だよ。スプレッド・スワップ・約定のずれは含めていないから、売買の成績ではないんだ。

主評価の95%区間は、10年分の年ブロックを再標本化して求めていて、年どうしが完全に独立とは限らないよ。

第1回と同じ日足データを使っているから、今回使っていない期間での追試が必要だよ。過去の結果が今後も続く保証もないんだ。

よくある質問

N計算値とは?FXではどう使いますか?

N計算値とは、一目均衡表の値幅観測論で使う目標値の一つで、押し安値Cに最初の波の値幅(B−A)を足して出す水準です。式は、上昇の場合C+(B−A)です。

FXでは、押し目からの上昇が最初の波と同じ値幅まで伸びたと仮定したときの目安として、利益確定の目標を考えるときなどに使われます。届くと決まった水準ではなく、損失が出ることもあります。

N計算値の出し方(計算式)は?

A・B・Cが見えてから、最初の波の値幅(B−A)を測り、押し安値Cに足します。たとえばA=150.00、B=151.00、C=150.40(架空の価格)なら、B−Aは1.00なので、N計算値は150.40+1.00=151.40です。

下降の場合は、差A−BをCから差し引き、C−(A−B)で出します。

E計算値・V計算値・NT計算値は、N計算値と何が違いますか?

違いは、どの区間の値幅を、どの点に足すかです。Nは(B−A)をCに、Eは(B−A)をBに、Vは(B−C)をBに、NTは(C−A)をCに足します。

架空の例(A=150.00、B=151.00、C=150.40)では、NT計算値が150.80、N計算値が151.40、V計算値が151.60、E計算値が152.00です。

N値・N波動・N計算値は同じものですか?

同じではありません。N波動は波の形の呼び名で、N計算値はその波の目標水準を求める計算です。
本記事では「N計算値」と表記します。呼び方は資料や人によって異なることがあるため、式(C+(B−A))で確認すると安全です。

波の形の見分け方は、チャートの見方の記事で説明しています。

計算値に届かないことはありますか?

あります。手前で反転することも、届かずに崩れることも、抜けて伸びることもあります。計算値は目標の目安で、到達や反転の保証ではありません。
別の記事の検証(機械的に決めた波・日足・上昇と下降を合算)では、押し・戻りが確定して入ったあと、無効化ラインより先にN計算値へ届いたのは約4割でした。

損切り位置は、直近の安値や高値などを参照して検討する方法の一つがあります。損切り位置や見直し条件を、入る前に書き出しておく方法もあります。窓開けなどで、指定した価格で約定するとは限りません。

下降トレンドの計算値は、どう出しますか?

Aを高値、Bを安値、Cを戻り高値とし、差を符号どおりに各起点から差し引きます。この算例ではB<C<Aなので、A−B・C−B・A−Cはいずれも正です。CがAを超える場合も、絶対値に置き換えず符号をそのまま扱います。

N計算値はC−(A−B)、E計算値はB−(A−B)、V計算値はB−(C−B)、NT計算値はC−(A−C)です。

架空の例(A=152.00、B=151.00、C=151.60)では、N計算値が150.60、E計算値が150.00です。

N計算値とフィボナッチ・エクステンションは同じですか?

同じA・B・Cを使い、価格差B−AをCから投影する方式では、フィボナッチ・エクステンションの100%水準がN計算値と一致します。MetaTrader 5の公式ヘルプは、第一波の値幅を単位に、第二波の終点を基準として61.8%・100%・161.8%の水準を描くと説明しています。

ただし、フィボナッチのツールには他の比率や設定もあるため、ツール全体とN計算値が同じという意味ではありません。
TradingViewのツールには反転の設定や、対数目盛での計算方式の選択もあるため、お使いのツールの設定を確認してください。

フィボナッチの使い方は、フィボナッチリトレースメントの記事で説明しています。

まとめ

この記事のポイント

  • 4つの式:N=C+(B−A)/E=B+(B−A)/V=B+(B−C)/NT=C+(C−A)(上昇の場合。下降は上下を反転)
  • 出し方:A・B・Cが見えてから値幅を測り、式に入れて、水平線か箱で表示する
  • 箱の見方:線形目盛で、A→Bと同じ価格差の箱を押し安値Cに当てると、上辺がN計算値(対数目盛では式で確認)
  • 運用例(検証した結果ではありません):波ができてから測る/全部戻されたら広がった値幅で取り直す方法/広がっていく形では見送る選択もある
  • 検証の結果:上昇・下降を合算した今回の条件で、無効化ラインより先にN計算値へ届いたのは39.8%で、似た状況からの比較(37.8%)と区別できなかった。無効化後の到達や、損切りを組み合わせた有効性は、この結果からは判断できない
  • 計算値は目安で、届く保証も反転する保証もない
ぶるすなさん

N計算値・E計算値・V計算値・NT計算値は、3点から足し算と引き算だけで出せる、シンプルな目安です。計算そのものより、波ができてから測ることと、届かない場合の備えを先に考えておく方法が、使い方の一つです。

れおしゃん

計算値はゴールじゃなくて、判断の物差しの一つってことだね。

こっちゃん

値幅の応用とか、フィボナッチの話も読んでみたいな。

ぶるすなさん

あるよ。値幅の応用は「ライントレード入門 Part2」、フィボナッチは「フィボナッチリトレースメントの使い方」にまとめているから、あわせて読んでみてね。

口座選びの参考に|目的別の使い分け

ぶるすなさん

計算値を自分のチャートで確かめてみるには、チャートを使える取引口座を用意しておくとスムーズです。

スプレッドの実測を確認したいか、キャッシュバックやキャンペーンの還元を重視するかで、合う口座タイプは変わってきます。条件は変わることがあるため、最終的には公式サイトで最新情報をご確認ください。

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※本記事は情報提供を目的としており、特定の売買を推奨するものではありません。記載の価格は計算の流れを示すための架空の例で、実際の相場ではなく、将来の値動きや売買の結果を保証するものではありません。

取引はご自身の判断と責任で行ってください。本記事にはプロモーションを含みます。

N計算値の出し方 E・V・NTも

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