MENU
土日も動く相場をリアルタイムでチェック!

同じ値幅は繰り返す?N計算値は届く? FX6銘柄とゴールドの日足で検証(チャートパターン検証シリーズ第2回)

N計算値は 本当に届く?
  • URLをコピーしました!
ぶるすなさん

「同じ値幅は、もう一度繰り返す」「押し目のあとは、N計算値まで伸びる」。裁量トレーダーの間で、よく使われる見方です。

では、実際の相場でそうなっているのでしょうか。この記事では、結果を見る前にルールを固定したうえで、FX6銘柄とゴールドの日足の値動きを機械的に数えて確かめました。チャートパターン検証シリーズの第2回です。

こっちゃん

同じ値幅が繰り返すって、ほんとうなのかな?N計算値まで届くのかも気になるよ。ぶるすなさん、データで教えてよ。

ぶるすなさん

いいよ。結論を先に置いておくね。

ただし、これは決めたルールで山と谷を機械的に拾い、数えた結果で、人がチャートを見て引く波とは別物だよ。詳しい条件は、このあとで説明するね。

結論:すぐ次の同方向の波が特別に同じ値幅になる差は確認できず、N計算値に先に届いたのは約4割でした

FX6銘柄とゴールドの日足(2017年3月〜2026年10月)で、機械的に拾った波を使い、結果を見る前に決めた2つの問いを調べました。

主評価では、すぐ次の同方向の波が前の波とほぼ同じ値幅(約0.91〜1.1倍)になった割合は11.4%で、同方向で2つ先の波の11.9%と差を確認できませんでした。

副評価では、押し目・戻りが確定した651回のうちN計算値に先に届いたのは39.8%で、似た状況からランダムに入った場合の37.8%と区別できませんでした。

  • 比べた波の組(すぐ次の同方向の波)
    1,968組
  • ほぼ同じ値幅(すぐ次の同方向の波)
    11.4%
  • ほぼ同じ値幅(同方向で2つ先の波)
    11.9%
  • N計算値に先に届いた割合
    39.8%

主評価の結果すぐ次の同方向の波と、同方向で2つ先の波の差は−0.4ポイントで、95%区間は−2.5〜+1.5ポイントとゼロをまたいでいます。すぐ次の波だけが特別に同じ値幅に近い、という差は今回の条件では確認できませんでした。

値幅の散らばりすぐ次の同方向の波の値幅は、前の波の半分以下から2倍以上まで広く散らばり、「ほぼ同じ」は約9組に1組でした。

副評価の結果651回のうち、N計算値に先に届いたのが259回(39.8%)、先に無効化ライン(上昇はC割れ、下降はC超え)に達したのが364回(55.9%)、60本でどちらにも届かなかったのが28回(4.3%)でした。

似た状況からランダムに入った場合との差は+1.9〜+2.0ポイントで、95%区間は−2.7〜+6.8ポイントとゼロをまたぎます(範囲で示す理由は副評価の節にあります)。

使い方への置き換え今回の主評価と副評価では、計算値が届くと見てよい差は確認できませんでした。計算値を目安として使う場合は、届かなかったときの対応を事前に考える必要があります。ただし、損切りとの組み合わせなど、その使い方の効果は今回検証していません。

「ほぼ同じ値幅」は、後の波÷前の波が1÷1.1〜1.1倍(約0.91〜1.1倍)の場合です。波は、確定した谷から次に確定した山までを上昇の波、その逆を下降の波として数えました。

注意これは過去の日足を、決めたルールで機械的に集計した結果で、売買の成績や優位性を示すものではありません。人がチャートを見て引く波や、ローソク足の形を合わせて見る判断の良し悪しを示すものでもなく、今後も同じになる保証はありません。

Table of Contents

「同じ値幅の繰り返し」と「N計算値」とは?(短く確認)

ぶるすなさん

値幅観測論と呼ばれる考え方では、波の大きさ(値幅)に注目します。ここでは、次の2つの見方を確かめます。

1つ目は「同じ値幅が繰り返す」で、前の波と同じ大きさの波が、もう一度できるという見方です。2つ目は「N計算値」で、谷A→山B→押しの谷Cと動いたあと、Cから「BとAの値幅」だけ上に伸びた水準(C+(B−A))まで届くという見方です。下降の場合は、上下を逆にします。

りっちゃん

ふたつの見方が、実際の相場でどのくらい当てはまっていたのかを確かめるわけね。

ぶるすなさん

そうだね。計算の出し方や、N・E・V・NT計算値の違いは、解説記事にまとめているよ。この記事では出し方を省いて、実際の相場でそうなっていたかだけを数字で見ていくね。

検証の条件|何を、どう数え、どう比べたか

ぶるすなさん

使ったのは、MT5で取得した日足です。期間は2017年3月〜2026年10月(ユーロ円のみ2017年6月から)で、各銘柄2,500本です。

銘柄は、ドル円(USDJPY)・ユーロドル(EURUSD)・ポンドドル(GBPUSD)・ユーロ円(EURJPY)・ポンド円(GBPJPY)・豪ドル米ドル(AUDUSD)・ゴールド(XAUUSD)の7つです。上昇と下降の波、7銘柄はすべて合算しました。

問いと比べ方は、結果を見る前に決めました。

こっちゃん

波って、人によって引き方が違いそうだけど、どうやって数えたの?

ぶるすなさん

そこがいちばん大事なところだね。人の目ではなく、数字で決めたルールで機械的に拾ったよ。

ルールは次の表のとおりです。ATRは、その頃の1日の平均的な値幅のことで、期間は14です。山と谷の判定は、第1回と同じです。

項目ルールかみ砕くと
山と谷の確定終値が直近の高値(安値)からATR(14)×1.5以上戻ったら、その高値(安値)を山(谷)として確定する。確定前の山谷は使わない小さな上下は数えず、ある程度戻ってから山や谷と認めます。あとから振り返って見つけた山谷は使いません
波(脚)確定した谷から次に確定した山までが上昇の波、その逆が下降の波。最後の未完成の波は使わない谷から山までの動きを1つの波と数えます。まだ終わっていない最後の波は数えません
「ほぼ同じ値幅」後の波÷前の波が1÷1.1〜1.1倍(約0.91〜1.1倍)前の波とほぼ同じ大きさの波、という意味です。一般的な「プラスマイナス10%」(0.9〜1.1倍)とは、下端が少し違います
主評価の比べ方「すぐ次の同方向の波」と「同方向で2つ先の波」で、前の波とほぼ同じ値幅になった割合を比べるすぐ次の波だけが特別に近いなら、すぐ次の波の割合のほうが高くなるはずです
N波の条件(上昇)確定した谷A→山B→谷Cで、CがAより上、押しの深さ(B−C)÷(B−A)が23.6%〜78.6%。下降は逆上がったあと、全部は戻らずに適度に押した形です。下降では、下がったあとに適度に戻した形になります
入る時点谷Cが確定した足の次の足の始値谷Cが確定したことがわかってから、次の足の始値で入る想定です
目標と失敗目標=N計算値(C+(B−A))。失敗(無効化)=上昇ならCを下回る・下降ならCを上回る。最長60本(約3か月)目標と無効化ラインの、どちらに先に触れたかを数えます。60本以内にどちらにも触れなければ「届かず」です
りっちゃん

割合とか区間とか、言葉が多いわね。

ぶるすなさん

用語は、先に表にまとめておくね。見るのは、主評価なら「すぐ次の同方向の波と、同方向で2つ先の波の差」、副評価なら「似た状況からランダムに入った場合との差」だよ。

言葉意味見方の目安
ほぼ同じ値幅の割合後の波÷前の波が約0.91〜1.1倍になった組の割合「すぐ次の同方向の波」と「同方向で2つ先の波」で比べて、差があるかを見ます
ポイント割合どうしの差を表す単位主評価の差は元の回数から計算しているため、表に載せた割合どうしの引き算と0.1ポイントずれることがあります。副評価の差は範囲で示します
95%区間結果のぶれ幅。暦年ごとにデータを組み替えて、計算し直した範囲ゼロをまたぐと、差があるとも、ないとも言い切れません
先着率N計算値に、無効化ラインより先に届いた回数の割合届いたかどうかの割合で、売買の損益ではありません
似た状況からランダムに入った場合同じ銘柄・同じ向き・同じ入口年(UTC)の足を入口候補にします。その直前の足の終値が、直前の足を含む過去20本の最安値から1.5ATR以上上にあること(下降は最高値から1.5ATR以上下)を確認し、入口候補の足の始値から、同じ距離(ATR換算)に目標と無効化ラインを置いた場合の先着率「N波の形だから届きやすい」のかを見るための、比べる相手です。距離が違えば先着率も変わるので、距離をそろえます
れおしゃん

要するに、差の95%区間がゼロをまたいでいたら、差があるとは言えないってことだね。

ぶるすなさん

そう。ゼロをまたぐのは、差が「ない」と確かめられたという意味ではなくて、今回のデータでは見分けられなかった、という意味だよ。

まず全体像|前の波との値幅比は、広く散らばる

ぶるすなさん

まず、すぐ次の同方向の波が、前の波の何倍の値幅だったかを数えました。1,968組を倍率の区間に分けた結果が、次の図と表です。

すぐ次の同方向の波の値幅が前の波の何倍だったかを13区間に分けた分布の図。約0.91〜1.1倍のほぼ同じ値幅は225組(11.4%)で、半分以下から2倍以上まで広く散らばる
すぐ次の同方向の波の値幅比(前の波との比)組数
0.382倍未満127
0.382〜0.5152
0.5〜0.618160
0.618〜0.786256
0.786〜0.91182
0.91〜1.0112
1.0〜1.1113
1.1〜1.272175
1.272〜1.618254
1.618〜2164
2〜2.618137
2.618〜4105
4倍以上31

各区間は、下限以上・上限未満です。境界の数値は丸めて表示しています(「ほぼ同じ値幅」の下端は1÷1.1で、約0.91倍です)。

こっちゃん

ほぼ同じ値幅って、9組に1組くらいしかないの!?

ぶるすなさん

そうなんだ。表の「0.91〜1.0」と「1.0〜1.1」を合わせた225組が、ほぼ同じ値幅の組だよ。半分以下から2倍以上まで広く散らばっているんだ。

ただ、これは「すぐ次の同方向の波」だけを見た数字だから、特別に同じ値幅になりやすいかどうかは、次の主評価のように、ほかの波と比べないとわからないよ。

主評価|すぐ次の同方向の波は、同方向で2つ先の波より同じ値幅になりやすかったか

ぶるすなさん

結果を見る前に決めた比べ方は、「すぐ次の同方向の波」と「同方向で2つ先の波」で、前の波とほぼ同じ値幅(約0.91〜1.1倍)になった割合を比べることです。上昇の波なら次の上昇の波、下降の波なら次の下降の波を見ています。すぐ次の波が特別に近いなら、すぐ次のほうの割合が高くなるはずです。

比べた組組数ほぼ同じ値幅(約0.91〜1.1倍)になった数割合
すぐ次の同方向の波1,96822511.4%
同方向で2つ先の波1,95423211.9%
前の波とほぼ同じ値幅(約0.91〜1.1倍)になった割合の比較図。すぐ次の同方向の波11.4%・同方向で2つ先の波11.9%で、差−0.4ポイントの95%区間はゼロをまたぎ、特別な差は確認できなかった
りっちゃん

11.4%と11.9%…ほとんど同じね。この差って、偶然の範囲なの?

ぶるすなさん

差は−0.4ポイントで、95%区間は−2.5〜+1.5ポイントとゼロをまたいでいるよ。すぐ次の同方向の波が特別に同じ値幅になりやすい、という差は、今回の条件では確認できなかったんだ。

ただし、「同じ値幅は繰り返さない」と言い切ってもいないよ。確認できなかった、というのが正確な言い方なんだ。

副(記述のみ)|ATRで割って比べた場合と、0.618倍・1.618倍付近

ぶるすなさん

見方を少し変えた数字も載せておきます。値幅をその時点のATRで割ってから比べた場合は、差が+1.1ポイント(95%区間−0.4〜+2.5ポイント)で、こちらもゼロをまたぎました。

また、すぐ次の波が前の波の0.618倍付近・1.618倍付近だった割合も数えました(幅の取り方は1倍付近と同じです)。この表は記述のためで、どれかが多いと言うための比較はしていません。

見方該当数/組数割合
ATRで割って比べる|すぐ次の同方向の波271/1,96813.8%
ATRで割って比べる|同方向で2つ先の波248/1,95412.7%
すぐ次の波が前の波の1倍付近225/1,96811.4%
すぐ次の波が前の波の0.618倍付近160/1,9688.1%
すぐ次の波が前の波の1.618倍付近178/1,9689.0%

副評価|押し目・戻りが確定したあと、N計算値に先に届いたか

ぶるすなさん

次に、N計算値が「届く目標」として働いているかを調べました。上昇の場合、谷A→山B→谷Cの形ができて、谷Cが確定した次の足の始値で入った想定です。目標はN計算値、失敗(無効化)は上昇ならCを下回ること、下降ならCを上回ること、最長60本(約3か月)まで見ました。

上昇の押し目と下降の戻りを合算しています。連続する3つの確定した山谷から作った候補は2,009回ありました。

山谷の順序や形などの条件で除外し(形の条件で1,277回・山谷の順序で68回・入る時点で既に目標に達していた(上昇は目標以上・下降は目標以下)のが3回・既に無効化ラインを越えていたのが1回・60本そろわなかったのが9回)、651回を集計しました。

結果回数割合
N計算値に先に届いた25939.8%
先に無効化ライン(上昇はC割れ・下降はC超え)36455.9%
60本でどちらにも届かず284.3%
同じ足で両方0―
押し目・戻りが確定した651回のうち、N計算値に先に届いたのは39.8%、先に無効化ラインは55.9%、60本で届かずは4.3%。似た状況からランダムに入った場合の37.8%と区別できなかった
りっちゃん

N計算値に届いたのは4割くらいで、無効化ラインのほうが先に来た回が多いのね。

ぶるすなさん

届くより先に無効化ラインに達した回のほうが、多かったよ。ただ、目標までの距離と無効化ラインまでの距離しだいで、先に届く割合は変わるよね。だから、同じ距離を置いた、似た状況からのランダムな入り方と比べたんだ。

比べる相手先着率差(押し目・戻りで入った場合との差)差の95%区間
押し目・戻りで入った場合(651回)39.8%――
似た状況からランダムに入った場合(平均)37.8%(ランダム化の95%範囲 34.7〜41.0%)+1.9〜+2.0ポイント−2.7〜+6.8ポイント
無条件のランダム(反発・年の条件なし)38.7%+1.1ポイント−3.8〜+6.3ポイント
ぶるすなさん

ランダムに入る対照側には、同じ足で目標と無効化ラインの両方に触れてしまい、先着の順序が分からない例が少しあります。そのため、似た状況との差は+1.9〜+2.0ポイントと範囲で示しました。95%区間は、その下端側と上端側の両方を覆う範囲です。

れおしゃん

N波の形だから届きやすい、って差は出なかったってことだね。

ぶるすなさん

そのとおり。どちらの差も区間がゼロをまたいでいて、「N波の形だから届きやすい」という差は、今回の条件では確認できなかった。

ただ、「届きにくい」と決めつけてもいないよ。見分けられなかった、というのが正確な言い方なんだ。

結果から言えること|「届く」と見てよい差は確認できなかった

ぶるすなさん

ここまでの結果を、使い方に置き換えて整理します。

1つ目は、前の波とほぼ同じ値幅の波は約9組に1組で、すぐ次の同方向の波が特別に近いという差は、今回の条件では確認できなかったことです。2つ目は、N計算値に先に届いたのは約4割で、届く前に無効化ラインに達した回のほうが多かったことです。

りっちゃん

じゃあ、計算値は意味がないってこと?

ぶるすなさん

いや、そうは言えないよ。わかったのは、今回の条件では、同じ値幅の繰り返しやすさにも、N計算値への先着にも、比べた相手との差を確認できなかったということだけなんだ。

計算値を「ここまで届く目標」として置く場合は、届かなかったときの対応を、事前に考えておく必要があるよ。損切りの位置とセットで決める目安として使う考え方もあるけれど、その使い方の効果は、今回は検証していないんだ。

こっちゃん

損切りは、どのくらいの位置に置けばいいの?

ぶるすなさん

今回は、損切りの最適な位置は調べていないんだ。無効化ラインをCに置いたのは、先着を数えるための決めごとで、おすすめの損切り位置ではないよ。

窓開けなどで、指定した価格で約定するとは限らず、損失額の上限が保証されるわけでもないよ。

れおしゃん

ぶるすなさんは、計算値をどう使ってるの?

ぶるすなさん

自分も、計算値のあたりで利確することはあるよ。

でも、相場は自分の思いどおりにはならないものだから、届くかどうかにこだわらず、取れるところを取ることを大事にしているよ。

探索の結果|次に確かめる候補(結論には使いません)

ぶるすなさん

事前登録した探索用の5条件も確認しました。主評価とは区別し、結論を確定する根拠には使いません。

V計算値・E計算値の出し方は、解説記事を見てください。

条件すぐ次の同方向の波−同方向で2つ先の波(割合の差)各条件の目標への先着率(対象回数)似た状況の比較
V計算値(日足)主評価と同じ35.5%(654回)33.9%
E計算値(日足)主評価と同じ20.2%(654回)19.6%
4時間足(N計算値)+1.0ポイント(区間+0.6〜+1.5)※38.2%(655回)37.9%
山谷の判定を1.0ATRに0.0ポイント(−2.4〜+2.1)41.4%(1,084回)38.3%
山谷の判定を2.0ATRに+2.3ポイント(+0.5〜+3.8)39.3%(428回)36.8%

V計算値・E計算値の行は、それぞれの目標への先着率です。観測期限は各時間足の60本で、4時間足では60本の4時間足です。

※4時間足は、期間が2025年3月〜2026年10月で、年のまとまりが2つだけです。区間は当てになりません。

りっちゃん

2.0ATRと4時間足で、少し差が出てるわね。大きな波や短い時間足なら、同じ値幅になりやすいってこと?

ぶるすなさん

そこは、慎重に見たいところなんだ。

探索で目立った結果が出ても、それを「効く条件」とは言えません。

目立った結果日足で山谷の判定を2.0ATRにした場合(+2.3ポイント、区間+0.5〜+3.8)と、4時間足(+1.0ポイント、区間+0.6〜+1.5)で、すぐ次の同方向の波が少し同じ値幅に近い結果になりました。4時間足は年ブロックが2つしかなく、区間は当てになりません。

結論にしない理由どちらも主評価ではなく、探索の結果です。条件を増やすほど、偶然で目立つ結果が混じりやすくなります。

次に確かめる候補使っていない期間で、同じ条件の追試をして、同じ傾向が出るかを見る必要があります。

この結果の読み方と限界

ぶるすなさん

ここまでの数字は、次の限界を前提に読んでください。

この記事の数字は、決めたルールで機械的に数えた過去の結果です。売買の成績や優位性を示すものではありません。

機械的な波山と谷を機械的なルールで決めたもので、人がチャートを見て引く波とは一致しません。ローソク足の形や値幅の勢い、直前の流れまで見て判断する場合は、この結果とは別物です。

触れたかどうかの研究価格がその水準に触れたかどうかを数えた結果です。スプレッド・スワップ(持ち越しの金利差)・約定のずれは含めておらず、売買成績ではありません。実際の取引では結果が変わることがあります。

比べる相手の限界ランダムに入る対照は、各事象の入る足の前後60本を除いた比較で、事象より後の時期の足も使う事後比較です。ボラティリティの水準や直前の値動きまで、完全にそろえた比較ではありません。

データの範囲MT5で取得した日足が中心です。第1回(ダブルトップ)と同じ日足データを使っているため、確かめるには、使っていない期間での追試が必要です。4時間足は探索のみです。

区間の読み方95%区間は、年ブロック10個で計算しました。年どうしが完全に独立とは限りません。

注意過去の結果であり、今後も同じになる保証はありません。取引はご自身の判断と責任で行ってください。

りっちゃん

それって、N計算値も値幅の見方も使えない、ってこと?

ぶるすなさん

いや、そうは言えないよ。今回わかったのは、決めたルールで機械的に数えた波では、今回の条件では特別な差を確認できなかったということだけなんだ。

ローソク足の形や値幅の勢い、その前後の流れを見て判断する使い方は、この検証では測っていないよ。

波を測るときは、形ができあがってから、ローソク足がはっきり反転した高値と安値を起点と終点にする見方があるよ。

途中の小さな揺れまで拾うと、物差しがぶれやすいからね。

こっちゃん

第1回の記事や、値幅の見方の記事とあわせて読むといいのかな?

ぶるすなさん

そうだね。同じ日足データで調べた第1回(ダブルトップ)と、値幅やローソク足の基本をまとめた「チャートの見方」を並べておくよ。

よくある質問

N計算値とは何ですか?

上昇の場合、谷A→山B→押しの谷Cと動いたあと、C+(B−A)で表される水準のことです。下降の場合は上下を逆にします。

今回の検証では、この水準に先に届いたのは651回のうち259回(39.8%)でした。出し方の詳しい説明は、解説記事にまとめています。

N計算値には、届くものですか?

届くとは限りません。今回の検証では、651回のうち、N計算値に先に届いたのは259回(39.8%)で、先に無効化ライン(上昇はC割れ・下降はC超え)に達したのは364回(55.9%)でした。似た状況からランダムに入った場合の37.8%と区別できませんでした。

決めたルールで機械的に数えた過去の結果で、今後も同じになる保証はありません。

前の波と同じ値幅になることは、どのくらいありますか?

今回の検証では、前の波とほぼ同じ値幅(約0.91〜1.1倍)になったのは、すぐ次の同方向の波で11.4%(225/1,968組)、同方向で2つ先の波で11.9%(232/1,954組)でした。差は−0.4ポイントで、95%区間はゼロをまたぎました。

すぐ次の同方向の波が特別に同じ値幅になりやすい、という差は、今回の条件では確認できませんでした。

値幅観測論は当たりますか?

今回検証した2点(同じ値幅の繰り返しやすさと、N計算値への先着)では、比べた相手との差を確認できませんでした。値幅観測論の全体を評価した結果ではありません。

「当たらない」と決めつけてもいません。人の目でローソク足の形や値幅の勢いを見て判断する使い方は、この検証では測っていません。

計算値は、損切りとどう組み合わせますか?

この検証では、最適な損切り位置も、損切りと組み合わせた効果も調べていません。N計算値に先に届いたのは約4割で、届く前に無効化ラインに達した回のほうが多かったので、届かない場合に備えて、エントリー前に損切りの位置を決めておく考え方があります。

窓開けなどで指定した価格で約定するとは限らず、損失額の上限が保証されるわけではありません。

まとめ

この記事のポイント

  • ほぼ同じ値幅は約9組に1組:すぐ次の同方向の波で11.4%、同方向で2つ先の波で11.9%。差は−0.4ポイントで、95%区間(−2.5〜+1.5)はゼロをまたいだ
  • N計算値に先に届いたのは約4割:651回のうち259回(39.8%)。先に無効化ライン(上昇はC割れ・下降はC超え)に達したのが364回(55.9%)
  • 似た状況のランダムと区別できなかった:先着率の平均は37.8%、差は+1.9〜+2.0ポイントで、95%区間(−2.7〜+6.8)はゼロをまたいだ
  • 探索の結果は結論にしない:日足の2.0ATRと4時間足で少し差が出たが、探索の結果で、4時間足は年ブロック2つ。使っていない期間での追試が必要
  • 日足中心・機械的な波・スプレッドやスワップ除外の過去の結果で、今後も同じになる保証はない
ぶるすなさん

「同じ値幅が繰り返す」「N計算値まで届く」と決めつける材料も、「意味がない」と切り捨てる材料も、今回の結果からは出てきませんでした。

計算値を目安として使う場合は、届かなかったときの対応を事前に考え、ローソク足の形や値幅の勢いなど、ほかの材料と合わせて見てください。損切りとの組み合わせの効果は、今回は検証していません。

れおしゃん

計算値は「ここまで行く」と見てよい材料ではなくて、「行かないときの備えも要る目安」ってことだね。

口座選びの参考に|目的別の使い分け

ぶるすなさん

チャートを開いて、自分で波の値幅を測って確かめてみるには、チャートを使える取引口座を用意しておくとスムーズです。

スプレッドの実測を確認したいか、キャッシュバックやキャンペーンの還元を重視するかで、合う口座タイプは変わってきます。条件は変わることがあるため、最終的には公式サイトで最新情報をご確認ください。

Exnessスプレッドの実測を確認したい方向け

  • 口座タイプ別・通貨ペア別のスプレッド実測はスプレッド一覧の記事で確認できます
  • 条件付きで無制限レバレッジに対応
  • ゼロカット(マイナス残高保護)採用

XS還元・キャンペーン重視タイプ向け

  • 取引ごとのオートリベート(キャッシュバック)に対応
  • キャンペーンの実施実績あり
  • 最大2,000倍のダイナミックレバレッジに対応(口座・銘柄・有効証拠金などの条件あり)

どちらが合うか迷ったら → ブローカー比較記事も参考にしてみてね

※本記事は情報提供を目的としており、特定の売買を推奨するものではありません。記載の数値は過去の日足を決めたルールで集計した結果であり、将来の値動きや売買の結果を保証するものではありません。

データ:MT5で取得した日足(2017年3月〜2026年10月)の自社集計です。取引はご自身の判断と責任で行ってください。本記事にはプロモーションを含みます。

N計算値は 本当に届く?

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
Table of Contents